ito_kei2012-03-28

今回の奄美滞在の目的のひとつ、オオトラツグミの調査でした。
在学中に一度参加して、あれから5〜6年ぶりくらい?
今年で19年目だそうです!すごい!
地道に市民参加の一斉調査を継続してきた奄美野鳥の会の皆様には頭の下がる思いです。


朝の5時30分から6時30分まで、夜明けをはさんでペアで指定された林道を2キロ往復して
オオトラツグミのさえずりが聞こえたら記録するというもの
これが結構ずんずんと進まないと、予定通り進めない
なので、いつものように他の動物の声をのんびり聞いている暇はありません!
とはいえ、この夜明けの劇的な変化はちょっと感動するほどです。



出発時は真っ暗で、ライトがないと怖くて歩けません。
結構怖い。
コノハズクの鳴き声や、カエルの鳴き声しかしません。
それが、すうっと静かになって
オオトラツグミがさえずります。
オオトラツグミの声だけなのは、本当にほんの数分。
それから明るくなってくるにつれて、アカヒゲメジロ、カラ類、ヒヨドリ…一気に色々な鳥がさえずりだします。
調査終了時間頃にはもうオオトラツグミの声も他の鳥の声にまぎれて分からなくなるくらい。
明るくなった林道はさっき歩いた林道とはまるで違う景色になっています。こんなところ歩いていたんだ!とびっくりするほど。



こんな劇的な変化の時間を過ごせるなんて、結構贅沢。
私のような朝に弱い者としては、こういう機会がないと経験出来ないかも…
(ちなみに集合は4時。起きたのは3時過ぎ)
前回の調査と地点は違いましたが、その感覚は変わらず。
相変わらず夜の声も朝の声もにぎやかでした。
おまけでイノシシも見えました。




夜は懇親会があったのですが
数年前、前職の関係で学生に声かけをしたのですが(こういう調査があるよ!行くといいよ!というの)
今年はそこから20人の参加!
今やすっかり、調査の大所帯となっておりました。
声かけをした最初の人だ!ということで、なんだかえらく感謝されてしまいました…
学生の頃の私がそうだったように、きっかけを探して飢えている学生はどこにでもいて
おもしろそうな話があって、自分が役に立てるのなら!って、きっかけを与えたらたくさん参加してくれる
島の人ははるばる遠くから、たくさん学生が参加してくれることを本当に喜んでくれていて
(まあ、確かに縁もないような岐阜からはるばる20人も奄美にやってくるなんて、これまでなかったことなんでしょうね)
大好きな奄美の調査に私も貢献出来たようで、なんだかとても嬉しかったです。
この流れがずっと続くといいなあ。




スタッフの皆様、本当に色々ありがとうございました!
正式な結果も楽しみにしています。
是非是非、また来年♪