ito_kei2011-07-10

久米島での目標(?)
キクザトサワヘビ
ハイ
トカゲモドキ
ハブ


私のゆるすぎる装備では、まずはサワヘビは無理だろうと思っていました。
日中山の中で沢をうろうろ…なんて、やはり一人では危ない
(そもそも長靴も持って行ってないあたり…)
ということで、サワヘビに関してはどんだけうっかりな個体でも見つけない限り無理。
昔先輩(今は動物写真家)が一人でこれをして、沢滑落、頭をぶつけて記憶を一時的に失ったという話を聞いて、やっぱりひるみました。
よほどの覚悟がないと…あってもやめます。
サワヘビ…絶滅しないことを願うばかりです。




ということで、ひたすら夜の山道を車で走りまわり
いくつか林道を歩きまわり
ある林道。
行きはさっぱりで、帰り道でした。
もうさすがにダメかなあ、と諦めの気持ち。


いたあああああああああ!!!!!
(実際最初の個体は別の写真ですが、胴体しか写ってませんでした…)
全身鳥肌がたつような瞬間でした。
しかも動き早い!
あっという間に行ってしまった、茂みの斜面下。



必死で斜面下を覗き込むと、いるし!
しかし一歩先はもう茂み、斜面。というか崖に近い。
ハブがいたらと思うと、やっぱり怖かったです。
いくら見たくても、こんな状況ではお会いしたくない。
足元ジャージにサンダルだし。
ここで引くべきか、行くべきか。
ホント緊張、全神経。



↑足元にはコレがいましたけど(降りる前から確認した上です)
いや、お願いだからじっとしててくれよ…!という緊張状態でした。
ちょっと…いや、ひとにはお勧め出来ない行為です。
真似しませんように!!
ヒメハブトカゲモドキ、どっちも両手延ばせば同時に触れる距離ですし。



しかもなんと二個体もいました。
未確認ですが、最初に消えた個体と、このときのは別かもしれません。
上のはまだ小さい。

いや〜、きれいじゃないの。
もう、かっこいいじゃないの。
でも体勢がこっちも斜面で苦しくて、どうにもなりません。
汗だくでした。。
こんなに鮮やかなのに、茂みに入ると本当分かりにくい。

なんか足に虫ついてましたけど、吸血されていたのだろうか。
病気とか気になってしまう(職業病的)



ほどほどで脱出して、さらに帰りの林道でももう一匹いました。


(最初の写真と同一個体です)

結局この場所で、3個体、もしかすると4個体。
なんてサービスいいんでしょう。
その前に走り去る姿を別の場所でも見ているので、この日は本当に豊作でした。
でも翌日はさっぱりでしたが…やっぱり、その日によって全然違いますね。



結局二晩では、ハブは出ませんでした。
何年も前にもトカゲモドキは複数見ているので、案外個体数はいるのかもしれません(あるいは生息域があまり奥地じゃないのか)
当然ながらハイもダメ。



とはいえ、トカゲモドキだけでももう、十分でした。
同じ場所に3つも4つもいるってことは、なんとなく、そういう環境が好きなんだなというのも分かる気がします。



一人で対峙したのはかなり久しぶりですが
かっこいいはかっこいいですが、動きがちょっと、急にカサカサカサ!と俊敏に動く
ちょっと、黒いあの虫をほうふつとさせました…
う、なんだかそう感じてしまったことが申し訳ない位です。
もう少しほんの一歩動いて欲しいな、とか、手前の葉っぱが邪魔だな、とかはもう、あっという間に行ってしまうので手出しが出来ない。
(天然記念物なので、捕まえてはいけません)
上の幼体の写真も顔に何かのつるが写ってますけど、さすがに無理です。

そしてこんな隙間に逃げ込みます(尻尾が少し写ってます)
そりゃあ、探せないよ…
ってかハブやらの恰好の餌食になっているんだろうなあ。



そんなこんなで、無事目標の一つは達成出来ました。
ああ、良かった!
島にも新しい道路が出来たり、少しずつ変わっていますが
久米島にしかいない。
いつまでも彼らが生きていける環境が残っていてほしいモノです。