ito_kei2009-06-27


もう先週のネタですが、朝職場に来たら入口のところでアカミミガメが産卵しておりました。
まさに入口、人の出入りが最も多いところです。
よりによって、そんな場所で…

まさに卵がぽろっと生まれる瞬間も、カメが産卵しているシーン自体初めて見ました。
これが在来種であったら早々に邪魔しないようにしたのでしょうが、この辺は少々遠慮しないところは相手が外来種だからです。
無碍な邪魔はするつもりはありませんので、すぐに立ち去り遠くから(窓から)様子を見ていました。
あまり気にすることもなく産卵しているように見えましたが…



前日夕方から夜にかけてかなりの雨が降り、朝は表面は乾いているものの地面は少し掘れば湿っている状態ではありました。
でもカメが産卵していた場所は相当地面も硬い。
よく掘ったものだと感心してしまいました。


「無碍な邪魔はしない」とはいえ、外来種が生まれて育っていくのを放置はさすがに出来ません。
母ガメが去ったあと、夕方に卵は掘り起こしました。
外来種だからって苦痛を伴っていいわけではありません。あくまでも苦痛は少なく、ストレスは少なくとは思っています。だからと言って放置はできませんので)
希望者を募ってみたら、飼育しても良いという方がいましたので、一緒に掘りました。
10年20年、責任を持って飼育できることを重々伝えてからです。


予想以上に地面は硬く、しかもしっかりと埋めてある。
産卵シーンを見ていなかったら全然気がつかないくらいにきれいに埋めてありました。
10センチほどの石もゴロゴロ出てくるし
あまりの硬さに「ここだった…よねえ?」と疑いたくなるくらいでした。
深さも20センチほど、卵が見えたときは結構な感動。
結局10個見つかりました。


まだ朝うみたて、ほんのり柔らかい感触でした。
あんな大きさの卵が体に10個もあるなんて、すごいなあ…


よりによって野生動物の保護管理をする場所で産卵するとは。
残念ながら、生きとし生けるものをすべて救うわけではありません。
近くの川にはアカミミガメはたくさんいましたが、今回はこういう方法を取るにいたりました。
しかし、カメがこういうところで産卵することも、意外に移動することも
あんなに穴を掘ることも
たくさん学びました。