すでに一週間が過ぎてしまいましたが、先週日曜は大阪の密猟対策連絡会のセミナーに参加してきました。
はるばる大阪…と言っても岐阜からであれば鈍行3時間くらいですが、その日はまた寒さが厳しくて
その3時間も厳しいものでした。


密猟鳥、違法飼育個体の押収鳥が搬入されることもあります。
厳密には傷病鳥とは別のものとは言えますが、野生動物ではあるので
搬入されることになります。


ずいぶんずさんな輸入許可証、その許可証の転用、密猟やメジロの鳴き合わせ会についてなど
なんとなく知ってはいた話ですが、とても勉強になりました。


裏で大きなお金が動いていたり、偶然に密猟現場を見つけたら適切に通報ができるようにいなければいけませんし
警察や行政もきちんと対応してもらいたいものです。
どこにおいてもですが、対応に差異がありすぎて(「たかが」密猟、「たかが」メジロ一羽というか)その辺も法律違反である事実を踏まえて
適切な対応を望むばかりです。


以前だったら国内種=状態がよさそうであればリリース!と思っていましたが
それぞれの地域に個体群がおり、遺伝子多様性を保っていると思うと、国内種だったからどこでもリリースしてよいかというと
そうでもないのだとわかりました。
密猟が横行しているメジロは計測値や外貌である程度地域個体群わけができるようですが
その他の種でそこまで外部計測での地域個体群差が分かっていないものであると…結局良かれと思ってリリースしたものが
遺伝子の多様性を乱す結果になってしまう可能性もあります。
一概にリリースすればよいという問題ではなく
やはりその元、密猟をさせない、違法飼育をさせないようにしなければいけなのでしょう。
その一個体だけみればリリースでよかったね!になるのかもしれませんが…。
見た目が問題なく、そして国内種であると「なぜ放していけいなのか」もなかなか理解されにくいでしょう。
などと、改めて救護やリリースについての問題も考えさせられます。