すこし前から知り合いの紹介で鷹匠さんとメールのやりとりをしていました。
中部圏に住んでいるので、できれば近くで野生動物に少しでも何かできれば…と、そんなきっかけで
お話をするようになりました。


もしかして現場を見てどん引いてしまうことだって十分にありえますので
まずは職場に見学してはどうですか?
ということにはなるものの、何やらいろいろ大変でした。
猛禽を飼育しているというと、やはり何かとブラックなにおいのすることも多々あります。
確かに「どこで手に入れたの?」と思うものを見ることもありますし
安易にネット販売されているのを見ても、「一生ものの生き物をずいぶんお手軽に売るなー」と思っていました。
そんな簡単なものじゃあないはずなのに、お金さえあれば簡単に買えてしまう。
野生動物救護関係だと、飼育が目的でという方も確かにいます。
だからといって、むげに遠ざける必要もないとは思っているのですが
警戒しすぎでずいぶんご迷惑をおかけしてしましました。


紆余曲折経て、晴れてやっと昨日見学に来ていただくことができました!


すっかり長話になってしまいましたが、真剣に猛禽と向き合っていることはとてもわかります。
どうしても、野外の個体のことしか知らない私たちなので
それでもやってくる個体はどうあっても人の管理下に置かれるわけで
「当たり前」みたいなのが全然違っていて、見る部分も違っていたりして
もうこっちが聞きたいことがいっぱい!
新しい知識がいっぱい!でした。


鷹匠の技術を取り入れた管理の仕方をしているところは少なからずあります。
うちで取り入れているのはほんの一部にしかすぎません。
それは何より「知らないから」であって「必要ないから」ではありません。
いかにストレス少なく飼養管理するかという点、人を一時でも許容させなければ逆にお互いにストレスになってしまう点
取りいれるべき技術はたくさんあります。
実際春くらいから「暗くした方がいい」ということを聞いて何例かやってみました。完全に真っ暗。
今までは「薄暗くする」はするものの、それじゃあ見えちゃうので暴れて当然ですね。
割といい感じにおとなしくしてくれたものが多くて、たったそれだけすら知らないんです。



ずっと前からフードくらいは欲しいなあ、と思ってはいましたが、なんとなくずるずるとすぎる日々
やっぱりいるわ!と強く思いました。
お飾りだけの、講習会に見せるためだけの道具(実用性はないし、使ってない)じゃあだめだろう。
どこで聞いていいかすら分からなかったけど、こうして新しいルートができました。


野生動物好き=飼育野生動物はあまり好きじゃない、という傾向が強いですが
(私も基本はそうです。野のものは野であってほしいところ。珍獣飼うとか…原猿とか良くわかってないWC種とか)
だからといって飼育するということを全否定するのではなくて
伝統として残る技術、積極的に取り入れたいと思います。
というか、私自身もいつか猛禽を飼育したいのです。愛玩目的ではなくて、きちんと向き合って、くまなく見えるくらいに接して一から経験したい。
そうじゃないと見よう見まねだけでは限界があって
傷病で運ばれて来た個体に「きちんと向かい合う」こと(思い入れが出てしまうので、あくまでドライになので)はできません。
そのためにも飼育したい!とずっと思っています。
そうやすやすと手を出すことができないので、まだ、妄想段階なのですが。



とりあえずブログで似顔絵を毎日のように見ていたので、初対面でも全然違和感を感じませんでした(笑
もう、そっっっくりでした!!
もはや古い知り合いかのような気持ちでお話ししてしまいました。
すみません…!

総合アートから鷹匠な日々

今後とも、ぜひぜひよろしくお願いいたします。

遠からず、逆に私が見学に行きたいなと勝手に思っております。