やっとこアドバイスいただいていたりした各方面にもお知らせし始めております。
やはり、書くことで終わった感になることに躊躇してたところがあった気がします。
でも終わったというか、区切りのついたことになったと思います!


以前よりお世話してたムササビ
今はもう野外で生きる野生のムササビとなっております!



前にも書いていましたが
そろそろいいかな、と思うもののある日突然野外に放り出すのは迷いがありました。
後がおえない。
イカーでもあれば通うことも出来るってものですが、ないですし
苦労して育てたはいいけど、翌日からの消息不明じゃなあ…
結局自活出来ずにダメっぽいなんてのは意味がない
自活出来ていてこそ育てて世話したってものです。


時期同じくして、もう一頭委託していた子がいまして
春先から自宅の庭から続く裏山(救護地点)に自分で行き来しています。
裏山は野生のムササビもいて、交流も出来ている様子。
確実な自活作戦であります。
これもすごいこと!


同じように段階を踏めたら、安心確実
救護地点とはちょっと違うけど、大きく離れ過ぎているわけでもないし
生き抜ける可能性としてそうした方が良さそう。
そんなことで5月下旬にそこにお願いしました。
もし委託っ子と同じように自分で行き来して
ちゃんと自分で野外で餌さえとれていることが確認出来れば
やっぱりそれが一番です。



まずは家に慣れてもらって、委託の子とも慣れてもらって(オス同士ですが、ムササビはオスの方がゆるい縄張りのよう)
時期を見て裏山に自由に…なんて段階踏んでたら
結局そのうち帰宅しなくなったようでした。
もちろん正式な名前なんてなかったですし
いきなり放す前提だったのでドライに育ててきました。
その分執着はしない性格なのかもしれません。
「私のことは忘れろ」と以前日記に書いたけど、早いやつめ。。


それでも、外で聞こえる声があること
それが今まで聞こえた野生の個体たちとは違う声なこと
委託っ子とけんかするほどのやつは他にいなかったこと
人への警戒心の薄さ
そういうところから、どうやら近くにいるのは間違いない、そうです。
個性豊かで顔も全然違うところも、声やしぐさが違うところも
ずっと面倒見ててくれていた委託家の方が絶対的に観察眼は上です。
そんな見分けられるかなぁ、なんて以前は半信半疑でしたが、世話した今となってはそれ良くわかる。



「救護地点じゃない」という点で完了としていいものか
再捕獲(つまり帰宅)し次第救護地点に戻るまで、とまだ未完として、未完のままにしてもいいし
どうしようか、悩む一か月
でもやはり話を聞く限り生きているようなので
もういいかな、と思いました。
飼養登録も返しました。



人が育てた動物がはたして野生でやっていけるのかどうか…
どうしたらその後を確認出来るんだろうか
よくわからないまま、放り出したっきりになるんじゃないかな、とおもっていましたが
そういうもろもろの心配さえもクリアしたかのような形になりました。


トイレの4カ月、正月に帰省もせずに面倒見て
ミルクをあげたまま、トイレで私も寝てたこともありました。
野外ケージが心配で真冬の真夜中に通ってみたり
好んで食べてくれる植物求めてあちこちうろうろしてみたり
1ジャンプ、一挙一動に成長を感じたり
いろいろありましたが、今日もきっと山で生きています。
その事実がなによりの結果です。


いろいろな人の協力なしにはここまでやれなかったし
委託家が受け入れてくれてありがたかった。。
ちゃんと人が育てたって、やっていけるようです。
もう二度と会うことはないでしょうが
忘れることはない経験をさせてくれました。



4月、自動撮影の動作確認で野外ケージにカメラを設置したことがありました。
(ムサのためではなく、カメラの確認用…)
植物の食べが悪かったり、本当に夜中そんなに動いてるのかすらわかりませんでした。
意外なほどに活発にうろちょろしてることが分かりました。
ちょっとおもしろかったので、たくさん載せてみまっす。
これは数日分。


手前はえさ台があったのですが、そこに何か置いても全然食べていなくて
えさ台には乗っていないと思っていました。
それこそ手前の台(特に意味はないもの置き)になんて乗ってないと思っていました。
意外に乗ってるし、動き回っていました。
多分そんな写らないよーと言っていたのに、結構たくさん。
「へー!」と思わされた写真たちでした。
活動量、運動力、みくびっているのかも、と思わされた時でした。
毛並みもつややか、いい感じなのは分かるでしょうか。