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本当はそういうことをやってしまうと、きりがないとわかっていつつ
譲渡希望者が出なかったら、自分で引き取ろうと思っていました。
ここ数日でかなり本気で覚悟を決めていました。
募集かけてもらって、締め切り数日前に土壇場で手が挙がった
(実は「募集してください」って依頼するだけなので、具体的にどこまでプッシュしてくれているのか、募集の度合いってお任せで全くわからない
どうやらあまりきちんと募集は広まっていないようなことが分かってきましたが…)
その方もずっとそのあとも悩んで考えているようで
しばらく時間がたっていました。
募集の度合いはどうであろうと、締め切りは終わっていて
この方が考えた上、やっぱり辞退されたら…
でも、決めてくれたようでした。
開放骨折(骨が飛び出してた)で、正直このサイズでは無理がある。
搬入されたその瞬間で終わってただろう命
いつもなら本当に数分でことが済んでしまう
かなりのごり押しで「断翼はしたことがない、いきなり希少種が来られたら(どんな状態でも、安楽死選択は出来ませんので)私はうまく処置出来る自信はない」と
リリース出来ない上の手術をしました。
(これは前日記に書いたような…)
処置した以上、責任を持った方がいいといわれていて
(それは飼えということじゃなくて、「断翼術をして、術後管理もして、ちゃんと飼養管理出来るまで」の一連の実験みたいなもの
つまり、実験は終わったというめどとともに、「こういう経過になりました。オワリ」と処分しないといけないということ)
募集もしてもらうものの、もし決まらなかったら自分でオワリにさせる。
でも…
初めての断翼術
そのあとの管理(別段普通ですけど…)も含めて
自分が手がけた動物。責任の取り方は処分することだけじゃないような気がして
反対されても、最初の一羽くらいは面倒みよう、と決めていました。
もちろんきりがないこと、こんなことを言ったらきっと良くないだろうな…とは思いつつ。
明日、引き取られていきます。
野生動物が飼育環境下で不幸かどうかは本人に聞かない限りわからないこと
飼って初めてわかることは必ずたくさんあること
不幸でしかなかった、と言われないように、技術向上としての意味合いだってきっとある。
どうか元気で。