連休に間に合うように、啓発チラシに追われる日々でした。
なんとか入稿、ぎりぎり間に合ったかな。


去年も連休中、クロウサギの交通事故死があって、「この時期多いな」と思っていた。
しかも授乳中の母ウサギ、つまり、子ウサギは帰ってこない母親をずっと穴の中で待って、死ぬのを待つだけ。
(クロウサギは子供を別の穴に埋め、2日おき程度で授乳に訪れるというスタイル)
それを分かってどうにもできないもどかしさ。
新年度(4月)からすでに10件以上の死体回収(交通事故ばかりではないですが、発見回収されるということは、とても可能性高いものも多い。)があるという。
一か月たらずで10!?多くないか?というか、いつのまにそんな…!



どうしても観光客も増えるし、ハブ捕りも増える時期。
事故も増える。
交通事故はめったにない出来事でもない。
それを分かっていて、この時期の対策を何もしないでいていいのか。ずっと思っていた。
若干のヒンシュクも浴びつつ、とりあえずはチラシを作ろう(作ってもいいよ的な)という事にはなった。
とはいえ私もバタバタしていて、結局どんどん日にちは迫ってきてしまっておりました。
「そこまでする?」とか「連休明けでもいいんじゃ…」とか「またの機会でいいんじゃないか」とか
締め切り迫る思いよりも、精神的なしんどさがありました。



そんな最中にまた交通事故死体の連絡が私に来て、回収に行ったらまた授乳中の個体…
また今年も同じように、犠牲になっていくクロウサギが出てしまうのか
出来ること、出来る限り予防することをしないまま、また同じ数だけ今年も事故が起こって
「これは問題です」なんて言ってるだけでいいのか…
既に去年とほぼ同じ数の死体が回収されているという事実。
それでも「これはもう絶対チラシ作ろう!!」という空気にはなりきらないまま、押しに推したかのような感じ。



ネコ問題も、交通事故も、他の色々な問題も
ライフスタイルを変えていかないと問題は同じ線上にいると思う。
ネコをとにかく何とかしたって、またきっと、マングースのようにまた違う外来種が出てきたり、他の問題が出てくる
島の自然をどうしていきたい?
島の自然とどうやったら共存していける?
考え方をゆっくりでもいいから変えていかなかったら、きっと何も変わらない。
「ネコを何とかしたい」じゃなくて「島の野生動物を守りたい」からじゃないの


奇しくも起こった交通事故個体の連絡が私に来たので、新聞にも出してもらった。
結果的にチラシの布石じゃないですが、「この時期に多い」ということは島の人には少しは認識してもらえるきっかけにはなったと思う。
その勢い気運でチラシが出来て、あとは印刷上がってきたらレンタカーなりあちこちに置いてもらう。
自己満足かもしれないですが「去年踏まえて、まずは出来ることから対策を練ってみた」までできたとは思う。
もっとあれこれやれることはあるかもしれないけど…


傷病鳥獣救護って、個体助けていればいいわけじゃない
そうならない対策をすること、救護されない環境作りをしなかったら、蛇口閉めないのと同じ
でもまだまだ、そういうことすら…
勝手な妄想かもしれませんが、今回はなんだかかなりな孤独感と言うか、しんどかったわ…


そして慣れないチラシつくり
講演会の案内ポスターとはまた訳が違う
ソフトがうまく動かないわ、伝えたいことがありすぎて文字多いわ
大変苦労しました…
色々な人のおかげでずいぶん文字は減ったけど、もっと改善はあるなあ
またできるといいんだけど…
一回こっきりで終わらないように、これが恒例になるように。
そして結果として、事故が減った!となりますように。