テール


大東で知り合ったカメラマンの人は主に鉄道を撮っている人。
当然オオコウモリが目的で大東にきた私とは全然違うし、私自身はそこに
キビ鉄道があったことすら知らなかった。
カメラマン氏はカメラマン氏で、オオコウモリのこと、移入イタチやヒキガエルのこと、
知っているはずもありません。


たまたま知り合って、狭い島だから連絡とってなくても道で会ったりして、
夜コウモリみんなで見に行ったりして。
興味なかったものに興味を持ってくれる、すごく嬉しいことです。
あれからコウモリってきくと気になるようになった、といわれたのは嬉しかった。
外来種をやっている分、野生動物問題を扱っている分、啓蒙普及の大切さ、
「知ってもらうこと、興味をもってもらうこと」の大切さ、身にしみて知っているつもりです。
だからこそ、そんな偶然で、こんなマニアックなことやって大喜びしている自分を
引いた〜って思わずにへえ〜って思ってもらえたってことは嬉しいです。


逆に、それで私が鉄道の世界もあるんだなあと興味を持てばよいのですが、
いかんせん考えが凝り固まっているのか、そこまでは及びませんでした。
でもその人のHPを見て素直にきれいだとは思いました。


イルカと泳ぎに行っても思ったりします。
イルカと泳ぎに来ている人は、その島が有数のオオミズナギドリの営巣地って知らなかったりする。
イルカの下に泳いでいる魚には目もくれなかったりする。
その島にはその島にしかいない虫がいる。
地形も変わっていたり、植物も特異だったり、見る人にとってはヘリもすごいかもしれない。船もすごいかもしれない。文化も独特であったり。
私は全然そんなこと知らずにイルカと泳いで満足して帰っていく。
もしかしたらすごくもったいないことをしているのかもしれない。
知らないことはまだまだ山ほどある。


オオコウモリに浮かれている私をへぇ〜と思ってくれたと聞いて、
そんなことを思っていたことを思い出しました。


写真はいよいよ仕上がってきました。まずはザトウクジラのテールスラップ。