研究室のコククジラ


死んでいたコククジラは迷入していたあの個体であったということで。
色んなニュースを見る限り、やっぱり「かわいそう〜」な雰囲気満載ですね。
献花までされているみたいですね。


やっぱりどちらかというと「かわいそう」という感情が浮かばない私。
むしろ迷入していた時点で弱っているあるいはルートから外れたわけで
難しいかな、と思っていました。
もちろん、湾からでて繁殖個体群に復帰できたらそれが一番いいのですが。
ニュースなどからも、やせていて弱っていたのでは、という見解がされています。
かわいそう、という感情よりむしろ野生動物としての淘汰であると見てしまいます。
まあ、そうそうドライな見方ばっかりできるわけじゃあありませんが。
傷病鳥獣を扱っていきたい!なんていっている私はそんな「淘汰個体」である
可能性の高い個体を何とかしようとしているのですから。


淘汰、と人為的なものも微妙なラインなので困ります。
電線があってひっかかって落ちた鳥、感電した鳥、交通事故の動物。
やっぱり人為ととらえるし、
巣から落ちた、カラスに襲われていた、なんかは淘汰で。
でもカラスを増やしたのは人で…、難しいです。
傷病問題はいつももめてしまいます。助ける、という行為自体エゴともいえたりして。


などと考えてしまいました。
鯨類は非常に好きですが、彼らは野生動物。愛玩動物じゃないセンは引けている模様。
定置網に引っかかって死んだなんて溺死でしかなく、人為といえば人為。
色々考えさせられます。
(漁業の方をいちゃもんつけるつもりはまったくありません)