ミナミハンドウイルカ


週末にかけて御蔵島へ行ってきました。
すっっごい良かった!!!!!!!!
天気も上々。イルカのご機嫌も上々。
島は相変わらずのんびりとしていて、すてきでした。
沖縄の離島のような島時間とひとの暖かさを感じました。


ドルフィンスイムは数回目(御蔵に行くのは5回目)で、奄美の海で
さんざん潜る練習をしたかいがありました。
今回はイルカと絡むことも何度かできました。
目を見ながら並走してたら、尾びれがふれていました。
(本当は触ってはいけません!)


御蔵のイルカは餌付けもされていない完全な野生です。
なのに、なんのメリットもないのにヒトに近づいてくる。
気分によっては遊んでくれるし、チラ見してさっさといってしまうときもあり、
まったく無視していってしまうときもあり、
寝ているときは潜って完全に無視です。
こちらがいくらあおっても無駄。むこう次第です。
海というヒトにとっては完全に不利な状況で襲うこともなく、餌付いているわけでもなく
興味をもって自ら近づいてくる。
まったく不思議な野生動物です。
そしていつもかんじるのはセラピーなんていうけど、イルカにはそんな気は
まったくないだろうなあ。ということ。
かれらはかれらで勝手に生きている。
わたしたちはそこにお邪魔する。そんな感じでした。


とはいえ数十センチまで近づいて並走して、ゆっくりと目が合う瞬間は
なんともいえずいい時間です。
今回は若い子がおおはしゃぎでこちらがもてあそばれた感があるほど
絡みまくりもありました。


夜は夜でミズナギドリが島に帰ってくる姿を見上げていました。
流れ星のように飛んでいました。
いつまで見ていても、飽きませんでした。
御蔵島は有数のミズナギドリ繁殖地です)

海も、山もヒトも優しくて素敵な島が同じ東京にあるということ自体奇跡のようです。
御蔵島がこれからもこのままでいて欲しい。
心からそう思いました。


一緒に行ったみんなも、それぞれただの旅行、「イルカさんと泳いだあ〜」じゃあなくって
色々感じてくれれば嬉しいです。
飼育と野生は全然違う。
あたりまえのようにそこにイルカがいる。
後輩の子もイルカの研究を進めていくにあたって、なにか感じてくれればと思います。
(強制はできませんが、わかってくれていると思います)


ブログは誰に見られるかも分からないので、こうして安易に書く事で御蔵島
イルカさんに会えるぅ〜と軽く行ってしまう方がいるかも知れません。
あくまで相手は野生動物です。
よく友達と話していて聴かれるのは「触れるの?」
当然、触れるはずもありません。発想自体間違いです。
島は狭く、島の生活があります。
リゾートではなく、本当にナチュラルな生活を経験してみたいヒトにはお勧めです。
山も、日本一の巨樹がありますよ。東京なのに!