センターボランティアの私として、そして一般の鳥好きとして

色々な立場の意見を聞くことができました。


環境省的には、餌付けはやめてほしい。
だから、注意勧告をする。


宿のおかあさんは、昔はアラをその川に捨ててて、たまたまシマフクロウが居着いていた。
宿に泊まったカメラやっている人が、こうしたら、と餌付けを提案した。
餌付けという表現よりも、給餌ということで、最低限の数しかあげていない。
繁殖成績は、そこの個体は非常に高く、毎年のように繁殖している事実。
それがこの給餌にどれだけ影響しているかは、実際は分からない。


前いった温泉宿と違って、シマフクロウで一儲けという考えでもなんでもなく、
本当に質素で、かつ、お値段も安かった。
温泉サービスがあるわけでもなく、まったくふつう。
(でも料理はすごくおいしかった!!)
でも、鳥を見に来る人はサービスや施設の良さを求めていくわけでなく、
よりよい状態で、鳥がみたい、それだけだから全然良かった。
ゆっくりおかあさんとお話できるのも、こんなこじんまりした宿の良いところ。


どうしても、天然記念物の鳥故に色々問題がぶつかってしまう。
でも、おかあさんの話を聞いていると、本当にいい人で、シマフクロウが好きで
ゆっくりそっと見ていたいという気持ちが伝わってきた。
当たり前のように、そこにいる。
本当にすてきな宿だと感じました。
変に有名になったら、マナーの悪いカメラマンが押し掛けるようになったら、
今のままではやっていられなくなってしまう。。


環境省的には、言わなきゃいけない仕事だけど、
なんだか双方の意見も分からなくもないから、すごく微妙でした。


一応自主ルールとして、対岸の川岸以上いかないこと、などのルールはあります。
でもあくまで自主ルール、もっともっとと求めるカメラマンの欲求と
どうなるかも分からないと思ってしまいました。