今回のベストショット

水没カメラでしたが、メモリは残っていました。
…とはいえ、あまりよく撮れていたともいえないものばかりですが…。
水温などの関係もあるのか、除湿剤を入れていてもなお雲ってきてしまうのです。
船の上でハウジングを開けるわけにもいかず、ダイビングのようにずっと水中にいるわけでもなく。
こればかりはどうしよもなく…。
それとも私がわかってないだけでしょうか???


まあ、その中でも色々初挑戦を試みながらなんとか撮れているものもありました。
海の透明度もそう良いわけでもない状況では仕方ないでしょう。
(ウリクラゲなどがいっぱいいました)
一枚でも「まあいいかな」と思えれば良しです。


御蔵旅、少したどってみます。
長くなりますが、3日分続きます。


24日

仕事あけで風呂に急いで入ってすぐに出発。
浜松町に到着したのは9時過ぎ。フェリーはPM10:30発。
竹芝桟橋までの道のりはやっぱり懐かしい。
毎年何回もいままで歩いた道のり。
どきどき、わくわくがいっぱいです。
そして汗もいっぱいです。


竹芝桟橋では結構釣り目的ぽい人が多い。
時間的には御蔵・三宅・八丈行きの船しかないのでみなさんどこかの島に降りて釣りをするんだろうな。
近くのコンビニで夕飯とお酒を購入。


入船。
二等なので相変わらずの船の一番下の階なのですが、若干きれいになったような?
仕切りが増えているような印象を受けました。
一応毛布¥100を借りました。
荷物を置いて早々デッキで出港の乾杯をします。これは私にとって船旅では恒例行事。
八丈へ行くおじさんと話し込みました。
今回もほとんどウミホタルは見えませんでした。
寝つきの悪い私ですが、なんとか無理やり寝ました。
さすがにこんな曜日だと、席はがらがらでした。


25日

6時過ぎに御蔵着。条件付きじゃあなくスムーズに入港したのは今回初めてかも。
お世話になるお宿、とおやさんのお父さんがお出迎え。
他に女性二人組みも同じ日程で泊まる様子。
桟橋のそこらじゅうでそんな光景が見られます。
(桟橋から集落まで急な坂道があるため、たいていお迎えが来ます
キャンプ禁止なので、ほとんどの下船する方にお迎えがきているわけです)


どうやら自分のイルカ船は午後に行くということで(割と臨機応変なのです)午後のフェリーで帰るであろう人たちの
最後のイルカ船。お見送り。
午後までは時間があいてしまったので、まずは稲根神社にご挨拶。旅の無事をお願いする。
そして昼まで部屋で寝てしまう(本当は釣りするはずだったけど…うっかり)
バンガロー以外でのお宿は初めて。
布団があったり、空調がきいていたり、そんな当たり前なことがありがたく感じる。
しかも部屋にトイレまでついているし、洗面台もある。
とってもきれいで至れり尽くせり!
やっぱり行きの船では深く眠れなかったので、昼までぐっすり。
外ではさかんにホトトギスとウグイスのさえずりが聞こえる。


ひとねした後は、唯一の定食屋さん、やまやに行く。
去年も何度も行った所。景色がとってもきれい。
食後はすぐにウエットスーツに着替え、出発準備!


1時すぎに東京へかえるフェリーが出るので、たまたま時期の重なった「島かけす」さん(以前よりお世話になっていたお仲間)を見送る。
午前はイルカはかなり遊んでくれたとのこと。
う〜ん、午前遊んでくれたとなると、午後は休んでしまう可能性が…と思いつつ。
順調にフェリーは接岸して、東京へ向けてあっという間に行ってしまいました。


1時30分ごろからイルカ船が出る。
久しぶりでちょっとどきどき。緊張。
そうも言ってられず、すぐに背びれが見える。船が減速するとイルカがいるのが分かる。
イルカの進行方向を予測して、先回りして、海に入る。
イルカにその気があれば遊んでくれるし、その気がなければ、潜ってしまったりあっさり通り過ぎてしまったり。
そんな流れの繰り返し。
2時間あったけど、毎回何回エントリーしたかなんて忘れてしまうほどエントリーを繰り返す。
ほんの少し姿が見えただけって時もあれば、くるっと一周してくれたり、チラ見されたり。


でもこの日のイルカはお休みモードがほとんど。
エントリーしても深く潜って通り過ぎてしまったり、少し絡んでくれてもすぐに行ってしまう。
そんな時は深追いはせず、他の群を探す。
印象的だったのが、若オスの群の絡み合い。
もう絡み合いに夢中でこんなときはヒトが入るのはむしろ危ないといわれている。
船の上からでもばしゃばしゃと複数が暴れているのが分かる。
たまたま海の中から観察するような形になったけど、
もう複数頭で絡み合い、ペニスもだしていたり興奮しているのが分かる。
(交尾の練習を若オス同士でしているとの説もあります)
少し威嚇もされてしまった。ごめんなさい。
あとは一頭が急に近づいてきて私の周りを何回もぐるんぐるんとまわっていた。
もうこっちもどうしていいやら、潜っても息が続かないし、自分の頭がどっちを向いているのかすら
分からなくなるくらい。
船長(お父さん)もこんなのあまりないねって言ってた。
私自身もからかわれて逃げられた気分。
写真撮ったら画面全部がグレーになってた(つまりイルカの体の側面しか写ってない)
「あいつ〜!」なんて思ってしまった。


ということで、どちらかというとあまり「遊んだ」感じは少ない一回目のスイム。
でも至近距離でイルカを観察できただけで心は弾んでしまう。
ああ、御蔵に来たんだなあとじわじわと実感がわいてくる。


何度もエントリーして潜ってると、どっと疲れてしまうので、またまた夕方まで寝てしまう。
夕飯もバンガローと違って豪華なゴハン。刺身も新鮮!
嬉しくておかわりもしてしまうわ、ビールも頂く。
俗世から遠く離れたような感覚。
お父さんは少し無口で、ぶっきらぼうなイメージ。
お母さんは世話やきで、韓国ドラマにはまっている元気なイメージ。


夜は外で聞こえるミズナギドリの声を聞きながら爆睡でした。
夕方からは、雨がぱらぱらと降ってきて明日が心配な感じ。
イルカ船も様子を見ながらやりましょうと言われる。


興奮冷めやらぬ夜でした。
デジカメを何度もチェックしてしまいました。


続。