うちの犬に出来たモノ

ゆう正月の顔

一昨日、昨日と実家から連絡がありました。
ゆう(我が家の愛犬 ハスキー14歳)の肩のあたりに大きなできものができて
なんだか痛がっているということ(一昨日)
バイオプシーをしてみたら細胞ばかりだったということ(昨晩)


腫れていた、急に、痛がる、で内出血(血腫)か膿瘍あたりだといいなと思っていたけど
細胞、つまりできものということ。
あまり良くないってこと。


今はもう痛がってはいないということで、少し安心しているけど、
そして確定診断は来週ということだけど、
とても急なことで昨晩は眠れなかった。


「腫瘍」という言葉が頭を回る。
母と電話で話しながら、じわりと涙が出てくる。
ゆうがいなくなる。。
14歳、もう長くはないことはわかっていた。
でもなんとはなしに無事日々が過ぎていることに安心していた。
なるべく苦痛のないように、QOLを保てるように、無理な治療はしない。
というのは我が家では前から決めていたこと。


このときは完全に私は「だたのイチ飼い主」だった。
ただちょっとワンコに詳しいだけで、逆に悪い方向へ考えがちなただのヒト。
母も全身麻酔は避けたいという意見だったし、私も14歳という年齢から
リスクを考えてできればしたくないと感じてしまった。
たとえ麻酔行為が無事できても、オペを契機にがたがたと老いが進んでしまう場合もある。
疼痛緩和のみで、限界がきたら眠らせてあげようか。
そんな話をしたような気がする。
動揺しながら、泣いていることが悟られないようにしながら、
来るべき時がもう目の前だということで頭がいっぱいになっていた。


あれから1日。
眠れずに考えて、色々な先輩獣医に相談し、ネットでも調べ、
今日は「新米だけどイチ獣医師のはしくれ」の私に少し変わっていた。
先輩にも「獣医なんだから。しっかりして、より良い治療法を考えて、家族にも説明してあげな」と言われた。
肩だからマージンがとれないんじゃないか。
年齢的に麻酔はリスクが高すぎではないか。
悪性だったら
良性だったら
その辺は先輩にアドバイスをいただき、少し解消した。
勿論麻酔リスクは大きいけど。
腫瘍の急な成長、場所、いろいろ考えて、手術による切除もありかと考えるようになった。
たった1日ですっかり意見かわっちゃって。なんていわれそうだけど。
今の状態、ゆう本人の元気から考えて、何が最善なのか。
獣医としての私だったらそういう症状のコが来たらどうしたらいいと言うか。


自分の愛犬なだけに麻酔や手術という行為が非常に怖いのは確か。
獣医として手術は沢山見てきたくせに、自分のうちの子となるとこうも怖くなるのか。
でもほうっておいたらもっと大変なことになるかもしれない。
もっと苦しい思いをさせてしまうかもしれない。
介護にあたり両親に心身ともに苦労をかけてしまうかもしれない。


できものの詳細は来週に分かるけど。
結局のところ急に大きくなったというあたりであまりいいイメージはわかない。
そして多分、手術を勧めるだろうと感じている。
出来れば、立ち会えるようにしよう。とも。


ハスキーの14歳は結構な高齢。
多くのハスキーが14歳を峠に全うしている。
だから今年の夏は越えられるかななんて漠然と思っていたけど
実際目の前に現実がくるととても動揺するもので。。


これからどういった治療をしてくか、まだはっきりはしていないけど
きちんと獣医なんだから、獣医としての意見も言えるようにしっかりしなきゃあと思った。
私をこの道へと押してくれたコたちなのだから。


あまりに急で、まだ少しアップアップしている私でした。