懇親会にて

哺乳類学会のお話続きです(消しちゃった部分)


学会のうちで何が大きいかって、懇親会です。
みなさん色んな分野に特化しているので、実際発表聞いても専門的すぎて分からなかったりするわけです。
でも懇親会では、割と無礼講的なものもあり(学会によるとは思いますが)
普段聞けないようなお話を聞けたりします。


たまたまですが、軽井沢のNPOピッキオさんのところの代表の方とお話しました。
知床に関わってから、クマ問題はすごく興味があり、
奄美に関わってから、外来種問題は身近なものでもあり。
軽井沢はツキノワグマ問題、外来種問題、観光客問題、色々なものを抱えています。
ずっとお話したかったので、ありがたくもいい機会でした。


ベアドッグも話には聞いていましたが、クマ追いたてなんて簡単な言葉で表現できないくらい
素質も含め訓練が入っているようでした。
観光客や、他の動物は襲わないこと、数日前から新しいものまで、クマのにおいはかぎわけること、
仕事(ハーネスをつける)と、それ以外ではかなり分けていること(ベアドッグ自体の態度が)、
非常におもしろかったです。
ベアドッグは日本にはピッキオさんのところにしかいないはずですが、
海外ではクマ対策の犬種として確立しています。
ぜひ実際見てみたい!なんて思ってしまいました。
啓蒙活動という側面もあるので、これからは各地でデモンストレーションもしていきたいとのこと、
楽しみです(すでに結構前に上野でやっていたのは知っていましたが、いけなかったので…)
よく言われる、使役犬のストレスとか批判あったりしますが、そんなことも調べてみたらおもしろいかも
なんて思ってしまいました。


クマ問題で、思っていた以上に知床と連絡は取り合っているようで、知り合いの名前が沢山出てきました。
そんなこともあって、非常にお話しやすかったです。
来月にクマ会議があるので、それもあるかと思いますが(クマ会議!!行きたい!!!)


また、アライグマだけでなく、ミンクもすでに相当数いるとのことです。
これはあまり私も知りませんでした。
北海道ではミンクはいるというのは聞いていましたが、本州でもいるのか、しかも、相当数。。
中型哺乳類ではアライグマ同様なかなか手が出せない部分もあると思います。
捕獲するにも、混獲がどうしても起こってしまうでしょうし、多分漁業被害なんかはあるかもですが
(河川だからそうでもないか?わかりません)
影響ってのが明確に分かりにくい気がします。
まだまだ知られていないことも沢山です。


軽井沢、リゾート地といえば、話には聞いていましたが捨てペットが多いのは今でも問題だそうです。
パーキングエリアにぞろぞろ…なんてのもあるとか。
そして捨てなのか、逃げなのか分からないからさらに難しいと。
(つまりそれなりな犬種が多いってことでしょうね)
シーズンが終わると毎年毎年多いようです。
自然の多いところに、別荘を作ってリゾートに来るのに、自然を壊すような行為を平気でする。
そこで過ごす間だけの為に、ペットを買う。
あまりに理解し難い行為なので、現場の方は大変だろうなあと思います。
教育と言っても、命の放棄の意味から知ってもらわないといけないなんて。


根本はどこの地でも結局は同じなんだなあ、と思いました。


「いつでも見学に来てください」なんて言われるともうきっと学生だったら速攻行ってたでしょうがそうもいかないので…ああ〜
でも、色々お話させていただいて、非常に良かったです。
感謝感謝です。

特定非営利活動法人ピッキオ


懇親会では他にも色々な方とお話しました。
研究室の後輩もいっぱいがんばってました。


学会、懇親会というと、躊躇してしまう方も結構多いです。
後輩などもよく誘いますが、敷居の高いイメージがあるようで。
私もはじめはそうでした。
今は「○○研究をしています。」なんて肩書きも今ないもんですから、名刺もないし、微妙ですが
思い出せば鯨類がただ好きで、興味があって、講演会やら学会やらなんでもかんでも参加してた頃は
研究室にも入ってなかったので、当然肩書きどころが研究も何もしていないわけで。
それでも、「趣味で興味があって参加しています。」
というだけでも案外受け入れてもらえるもので、趣味で学会までくるなら十分だよ、と言っていただけたこともあります。
そんなにお堅いものでもありません。
是非是非、参加しましょう(変なシメだ…)