公園のネコ

ネコ

昨日書きました、公園をぶらぶらしているときのことです。


いたる所でネコがいました。
まあどう見ても野良。
だいたい複数でなんとなくまとまっている。
少し気にしつつ、写真撮らせてもらったりしていました。



しばらく行った所で、わんさかネコが集まってる。7匹以上はいました。
おじさんがネコ缶をあげていました。
「ネコおじさん」「ネコおばさん」なんて呼ばれる感じの方でしょう。
(野良ネコにゴハンをあげたり、ハウスを作ったり、あるいは捕獲して避妊去勢をしたり、野良の子にどうしても手をだしてしまう方を言います)


思わず話しかけてしまいました。


この公園のいたるところにそれぞれ個体群みたいなものがあること
おじさんだけでなく、複数の方がかわるがわるエサやりをしていること
おじさんもう10年以上エサやりしたり、死んでいる子を埋めたりしていること
ひと冬越えると、かなりの数がいなくなる(死んでしまう)こと
などなど。


このときいた親子ネコも、明らかに子猫は状態悪でした。目やに鼻水でぐしゃぐしゃ。
目はもう見えていないかもしれない。
多分これからの季節を越えるのは難しい。
大人のネコも、ほとんどが目やに鼻水で少なからずぐずぐずしていました。
でもほとんどのコがすごくヒト慣れしていました。
やせてもいないし、毛づやも悪くはありませんでした。


大抵の野良のコはこうして寄り集まることで、互いに病気をうつしあってしまいます。
カリシとか、ネコ風邪あたりが大きい。
他にもネコエイズやら、白血病やら。
ほとんどのネコが風邪を持ってると思ってもいいような。
そして冬の寒さなどで死んでしまいます。


おじさんはそういうこともわかっているようでした。
避妊や去勢も考えたけど、生まれてもほとんどが生き残らないから…としないことにしたそうです。
ただ餓死っていうつらく悲しい死に方じゃなく、いっときでもおなか一杯で幸せな思いをさせてやりたい。
そう言っていました。




自分自身の立場としては、本当は出来ればやめて欲しいと言うべきだろうし、
やはりいずれ死ぬからって避妊去勢しないのはいいことでもない。
公園管理側からしたら多分にやめてほしいし、困った問題。
捨てるヒトも後を絶たないだろうし、衛生的にもよくはない。

分かっていても、どうしようもない気持ちになってしまった。
明らかにここのネコたちはネコおじさんやネコおばさんに支えられて生きている。
どうしようもない気持ちになってしまった。


どこかで線を引かないといけないんだろう。
でも手を差し伸べてしまいそうになる。
自分に抱えられる命はそんなにもあるはずもなく、中途半端な手助けは逆にかわいそうだったりする。


何とかしてあげられたらいいのに、と思いつつ。もやもやしてしまいました。


こういう問題は難しい。
野良猫が襲ってしまう野鳥などはわかっていないけど、相当な数になるとも言われている。
「かわいそうだから」という思いでエサをあげる行為が逆にネコ嫌いをさらに刺激することにもなる。
(実際、ネコ缶が公園の道に捨ててありました。おじさんはネコ缶は全て回収し持ち帰っていましたが、
半端にエサあげてゴミだらけにしたりするヒトもいる。結局公園を汚すって嫌われてしまうわけで)


元は捨てるヒトが問題なんでしょうが…。
適正飼育を徹底するって本当もっともっとやらなければいけない。



公園でリフレッシュした半分、ちょっとこうした現実に考える私でした。
相変わらず、すぐ考えてしまいます。



ちなみに、「野良ウサギ」もいました…