最近の読み物 ②

これはヒグマ

変わらずいいペースで読んでいます。
読みはじめると一気に読みきってしまうことも結構あります。
得した感じです。


相変わらず、動物モノばっかり読んでいます。
ここ最近の読み物です。

クマを追う

クマを追う


作者の米田さんとは昔クマのシンポジウムに参加したときにお姿を拝見しました。
ツキノワグマでは非常に有名な方ですね。
シンポジウムに参加した年も今年のようにクマ出没の多い年だったような記憶があります。
やはり山の実りなどにも大きく影響しているのですね。


知床でもヒグマに色々関わって、自分はどうもクマに対しての興味は割と大きいような気がします。
大型獣であり、はやり保護管理に関しても他の種とは違い、人命にも関わってしまう点など
興味深いということもあるのでしょうが。
あれだけの大きさ、力を持つ生き物が考えればこれだけの事故数で済んでいるというのも(今年は多いですが…)
驚くべき点だと思っています。


実はまだツキノワグマは見たことがありません。
糞はありますが、実物はなし。
いつか見たい生き物です。


二冊の本も作者のクマに対する情熱や愛情のようなもの、強く感じました。
他にも何冊か書かれているので、是非読んでみたいです。
(図書館になかったけど、リクエストするべきか)
そして現場最前線でクマに対峙しながらも、非常にきわどい経験もありながらも
無事というのも、すごいことです。
米田さんが非常に「プロ」であると同時にクマがむやみに「襲う」というわけではないということと思います。




ニュースを見ていると、どうもクマ=襲う、というイメージをそのまま伝えている感覚を感じます。
もう少しメディアも正しいことを報道して欲しい。
クマを一方的に悪者扱いして、「この迷惑グマは…」とか言ってしまったり。
かわいそうだから駆除はするな、という安易な愛護論を言うつもりは全くありませんが
元々のクマという生き物についてのことを知った上で報道もして欲しいなあ…と思ってしまいます。
勿論、私もまだ勉強中ですが。


最も最近で言うならば、知床のサンマのニュースを見ていたら
「ヒグマのくせに、サンマ食べているんですよ」
と言ったキャスターさん、がっかりしました。
全くの素で言っているだろうだけに、くせに、という表現をしているのは…
各局のニュースでも同じヒグマが映っていて、現場ではカメラマンがうじゃうじゃでしょうね。
ここでも、ヒトが近づきすぎて事故がおきないか心配です。



今年のクマ出没・駆除ニュースも減ってきました。
今年は非常に異常なほど多く出没、駆除されていたでしょう。
ヒトエリアに出て来てしまった以上、麻酔銃もパニックになり簡単に使えません(捕獲している状態ではないとき)
なので駆除という手段はありだと思っています。
来年以降のクマの動向や、数、繁殖状況なども気になる点です。



読んでいると激しくその生き物や環境にはまってしまう…
あ、仕事中はちゃんと獣医本読んでいますよ!!!