クマの話続きですが…

ヒグマ

続いて3冊もまたクマの本借りちゃいました。
今度は作者さんが色々です。


お仕事中に獣医雑誌を読んでいたら、たまたまクマの話題を書いているコラムみたいなのがありました。
思わず他のページ以上にまじめに読んでしまう…。
少し古い号だったのですが、「前にもクマ多発の年が何回かあった」という記憶はありましたが
2004年も多発年だったようです。
そんなに近いうちにあったのか…。
もっと前にもあったし、やはりある程度の間隔で起こっているような感じ。
山の実りの豊凶によるっていうのもうなずけます。


その文の中に「いいこというなあ」なんて(偉そうですみません)思ってしまいました。


海外での国立公園で言われた言葉だそうです。
「あなた方は、多くの車とすれ違いながらここまで来たのですね。車の殺傷力を考えてください。とてもクマの比ではありません。
でも安全にここまで来られたのは、あなた方が車の性能について勉強し、交通ルールを学び、その対処の仕方を誤らなかったからです。
クマも同じです。
あなた方は、クマについてどれだけのことを知っていますか。クマについて知識を持ち、クマの生息する山について調べ、付き合いのルールを守ったときに山もクマも安全にあなた方を迎え入れてくれるのですよ。」


これ、知床に滞在していた時も言われたり、感じたりしたものでした。
動物園感覚であまりにクマに接近しすぎる観光客や、大声を出して騒いだり、餌をあげたり…。
今まで知床で観光客との事故というのは起きていないはずです。
それは、スタッフが未然に防いでいる部分もとても多いですが、クマがどれだけ慎重で、好んでヒトを襲う生き物ではないということだと思います。
(「元々」クマは、という表現の方がいいかもですが…。餌付いてしまったりしたら、別問題です)


今年本州で沢山事故があったのは里に下りてきてしまった、ヒトと接近しすぎて事故がすでに起こっていた、
など、やむを得ない状況ではあったはずです。
しかし今年だけでなくこれからの年も、こういった事態が起こりうるということを踏まえて
クマとのルールというもの、もっともっと学んでくれていたら…と思わずにはいられません。
少なくともここ近年(私の記憶やこの雑誌からして)3回は異常出没という年があったということ。







言い換えれば、この言葉は他の動物でも当てはまります。
更に言えば犬種においても言えるような気がします。
「この犬種はアタマが良い」とか悪いとか、こちらの生活や環境に当てはめて言っていますが
犬種それぞれ今までその犬種が出来てくるまでの環境や生活があったわけで
日本人の生活に合わないからといって「アタマ悪い」というのは勝手だなあと思ってしまいます。
(コレは私がハスキー飼いだから余計思ってしまうかもしれません。
ハスキーはアタマ悪いって言われる機会も多いです。が、ハスキーは元々アラスカなどでそりを引いていたわけで
悪環境の中である程度の自己判断も要されていたり、巣、というものが希薄だったり。
そう思うと一概にアタマ悪いか?と思ってしまうのです)


え、かなりずれました。