どこかへ行きたい②…の、前置き。

ito_kei2007-02-04

もう随分前ですが、学生主体での勉強会に参加していました。
前の学科の頃だから、6年以上前。
コンパニオンアニマル関係なんでもあり、というようなものでしたが
主にアニマルセラピーを中心でした。


当時なんて、まだ「アニマルセラピー」という言葉のみ。
少しAAA(アニマルアシステッドアクティビティー)AAT(アニマルアシステッドセラピー)の違いなんかが出来始めたくらい。
「ペットロス」という言葉もナニソレ?って先生から言われるような頃。


こういったAAAとAATの違いとか、ペットロスについても、色々な動物を使ったセラピーについて
しつけについて、犯罪と動物について、検疫について、
共通感染症、獣害問題などなど
本当になんでもありでした。


数人のグループで知り合いから始まって、口コミで少しずつ広がって。
順番に発表がやってきます。
お題は上記のようになんでもあり。
その上で議論したり、その問題について考えたりという流れ。


当時の私にしてはかなり勉強会という形式の中でもいいレベルだったんじゃないかなあ、と今でも思います。
ここで議論って、授業以外での勉強っておもしろい!と知った気もします。
実際のしつけ教室の見学に行ったり、
ペットロスのセミナーに参加したり、
一般教養の先生も参加してくれたり、
刺激的でした。


私が鯨類のストランディングについてか何か、発表したとき
「ただ何でも海に戻せば彼らが助かるという訳ではなく、衰弱してる場合もある。戻しても結局溺死する場合もある」
なんてお話もした覚えがあります。
自分なりにがんばってまとめた(ような覚え)
発表後の議論タイムで
「そういう事情があるのなどは分かったけど、じゃあ、itokeiはどうすべきだと思うの?
これには自分の意見が書いていない」
と言われたことを覚えています。
すごくはっとした。
じゃあ自分としてはどうするのがいいのか、どうしていきたいのか
自身の意見がない、結構衝撃でした。
発表すること、議論すること、色々学んだ気がしました。



研究室などに入る前とかでのことだったので、こういう有志のあつまり、勉強会などは
今でも興味あることです。




そんな勉強会メンバーで、ドルフィンセラピーについての話があり、
イルカと泳ぐことでのセラピーもあるらしい。
施設内のものも、対野生もあるらしい。
御蔵島に行ってみよう」
ということになったのでした。
学生3年のときだった。
なあんにも知らず、御蔵島に行ってしまうことになった、きっかけなのでした。
あのあとこんなにはまるとは、つゆしらず…






余談。
その後ですが
獣医編入した後入ったサークルで勉強会するよ〜といわれて
結構楽しみに行ったらがっかりしたこともありました。
色々動物関係の施設を見学に行くという趣旨の獣医サークルでしたが
勉強会って、ただ「見学行ったときに質問する項目を挙げよう」ってだけでした。
どんな素朴なものでも、ちょっと調べれば分かることも、挙げられたら
当日質問一覧を施設の担当さんに渡して、答えてもらう。
すでに編入生で年齢的には先輩より上であったので、あまりでしゃばらず…と思っていましたが
(でも鯨類などはすでにかなりマニアレベルだったので、私にも答えられる質問もありましたが…)
水族館に獣医学生として見学に行くのに
「掃除ってどうするんですか」
とかはないだろう!
もっと獣医学的な質問しなかったら、獣医学生の集まりとして行く意味はあるのか?
すごく感じました。
見学に行った後も報告会などもなし、行けなかったらおしまいなのでした。
散々質問挙げておいても、行けなかったら、どういう答えがでたのかも、分かりません。


…勉強会ってそんなもんなの?
これでいいの?
みんなこれで満足してるの?


結局、おとなしくなんて自分できるわけもなく、何かの話し合いの際に
「あれじゃあ勉強会じゃあない。そしてもっと見学行く前に解決できる問題は解決したり、事前にその施設について
勉強してのぞむべきではないのか。
それでも分からないことを聞くというもんじゃなかったら、獣医学生として行く意味も、獣医学生が来るという施設の受け入れももったいない。
そして当日いけれなかったヒトのために報告会などをすべきじゃあないのか」
かなりずけずけ言いましたよ、ええ。
先輩(と言っても年下だったりです)もびびってました。
さぞ扱いにくい後輩だったでしょうね〜(すごくその感じ伝わってきてたけど)
おかげで事前勉強会も行われるようになったり、報告会も行われるようになりました。
みんな結局それなりに違うんじゃないかとか、思ってたってことだと思います。