ワークショップ参加してきました

ito_kei2007-07-22

下の下日記に案内させていただきました、ツシマヤマネコのワークショップ、参加してきました。
思ってたよりも職場から近くて助かりましたが、10分ほど遅れてしまいました。
しかし会場のあるビルがでっかくて、迷いました…深刻に迷子でした…


全然予想していなかった同期の友達とも再会できました(よく考えたらそんな不思議じゃないんですけど…)
羽山先生も大変久しぶりでした。相変わらずお元気そうで、なによりです。
ちゃんと覚えてくれていました。生きていますよ〜まだ野生にこだわっていますよ〜
というか、羽山先生に全然何年前からきちんと自己紹介していないような、したような…
いつも懇親会とか酒入っている時が多くてですねえ…すみません。
思ってたよりもコアな参加者が多かった、という感想(動物園関係者であったり、すでに顔見知り的な方々も多いようでした。)



生息域内保全、生息域環境自身を安定持続させること、飼育下繁殖でのある意味「保険」「再導入個体の確保」
対馬以外から何ができるか?
対馬住民の意識をワークショップを開いたり、地道な活動によって意識改革をしていくこと
同じく対馬以外でも問題意識であったり、認識を広くもってもらうためにする活動…
「自分たちが守っていかなければいけない」という意識をもってもらうこと…
動物園やセンターにおいて「実際にホンモノを見ることで意識を持ってもらうこと(注:東京での個体は非公開です)」
見せられない代わりにできること


ワークショップなので参加者にも意見を聞きながらのものでした
(うっかり気おくれしてしまい、意見言えず)



などなど(資料に走り書き過ぎて、よく読めない…自分で書いたのに…)
なんだか全部奄美に置き換えて考えてしまう私でした。
(でも対馬の方が環境条件的に、自然再生力が弱いので大変なようです。
またヤマネコという鶏など家畜を襲う、ということでの軋轢もあるよう)
でも…何処においても基本同じ問題を抱え、同じようにしていかないといけない状況であるのかな、と思ってしまいました。
知床もそうだし、沖縄もそう。
動物が優先される訳じゃなくて、ヒトも、動物も、ペットも。



羽山先生に個人的にあとで聞くところではマイクロチップ普及はまだ少ないけど
これから(歩きながらだったのでうろ覚えですので…理由的なものは省略)ほぼ100まで行かせることができそうなこと
うらやましい。かつ、確実に進んでいる、と感じられる。


思っているよりも飼育下繁殖個体が増えてきていて、そして一ヶ所での飼育繁殖にならないように、とのことで
東京にも来ているし、割と飼育繁殖の方はいい勢いである感じ。


100年、200年先もそこにヤマネコがいるように、それくらい先まで見据えた考えで行かなければいけないこと



うっかり懇親会も参加してしまいました。
土曜もお仕事なので(しかも土曜日は本当に忙しい)懇親会は行かない!と思ってたはずなのに。
でも、やはり色々な分野や今までお会いしたことのなかった方々とお話できるのは
本当に私にとっては刺激になります。
意外な意見が聞けたり
今までにない考えが出てきたり
やっぱりどっかでつながっていたり(知り合いの知り合い、とかですが)
もうあえて、「私は奄美でこういうことをしていきたい!」と対馬の話の懇親会なのに主張しまくりました。
そうすることで違う意見がいただけたり、
奄美に関係していない方々な分どれくらいの情報が知れているのか、あるいは知れていないのか感じたり
「じゃあ具体的に何をしたいの?」「獣医師として、なのか一般のものとしてなのか?」とか
どきっすることもありました。
聞かれた瞬間、うまく言葉にできなかったり
自分はまだまだまとまっていないんだなあと痛感しました。


全部一人でやろうとしたってできるもんじゃない
それぞれうまく役割を分担できて、
自分もその歯車の一つになって
本当にちょっとだけでもできたらいいはず。
その歯車のどこに私はいたいのだろう。



今まではツシマヤマネコを守る会の方からのリストバンドを職場下で販売していましたが
会場では「どうぶつたちの病院」側のグッズが販売されていました。
すぐ参考にしようと写真とりまくる私。
手ぬぐいは購入しました。



対馬以外でどうやったら知ってもらえるんだろう。
動物関係の方(今自身もやっているけど、動物病院なんて本当に有用な窓口なのになあ。)にもっともっと
協力普及させたいなあ。





奄美では飼育繁殖は勿論ない(ルリカケスは上野で展示されています)
マイクロチップもまだまだだし
なにより情報がどうしても内地にいると聞こえてこない現実…
島というある意味限られた場所…しきたりとか、色々…
ああ、どうしたらいいんだろう。


懇親会で色々な方とお話したのに、酔っててうろ覚えというところが自分痛い。
何言われているか分かっているけど、うまく言葉にできない。
100年先、200年先かあ…


色々落ち着いて整理が出来たら書き足しします。



追記
そういえば、100年先200年先というのは当たり前かもですね。
対馬だったら、今問題となっているヤマネコに感染しているネコエイズ白血病
野生での完全排除には相当かかるでしょう。
愛玩猫の方の徹底、これらのウイルス排除、ノネコに代々持っているようなのもあればそれもだし
ヤマネコ野生個体全部調べて陽性個体もどうするか?
飼育下繁殖が相当数になってもウイルスがある現実では戻すに戻せない。
それが完全にOKと判断されるには相当かかるでしょう。


同じく奄美においてもマングースが根絶とされるのはどれだけ先か。
こちらも相当数減ってもその分の捕獲努力は必要になってくるし
捕獲数がゼロになってもそれでも続けてやっと根絶と言える。
そう思えば長い長いこと。
そしてマングースが根絶できて、環境復帰にもかかる。


自分がもういなくっても、ずっと先にそんな現実があればいいなあ。
そのためにも、今やれることをやって
先につなげないといけないんだろうな。