心疾患で投薬を開始した子、心疾患の薬は生涯投薬になります。なので基本的にほとんどの方は定期的に取りにきてくれます。
ほかにも内分泌の疾患でも同様。
だけどときにぷっつりと取りに来なくなる方もいます。
どうしたんだろう?元気にしているのかな?
でも、これ以上はどうしようもありません。来るのを待っているしかありません。
もしかして転居されているかもしれない、病院変えたのかもしれない、
わざわざ「どうしたんですか?」なんてこちらから電話するなんてことはさすがに出来ない。
唯一ワクチンのお知らせハガキの時期になると、少し言葉を添えたりはできるけど…
どこまで介入していいものか?
全く別件でやってきて「しばらく離れたとこにいたのですが、投薬は続けてます」とか言ってもらえると本当にほっとします。
フィラリア予防も期間中に毎月取りに来てたのに、「あれ、今月こないけど…」と思うこともしばしば。
(転居の多い場所なので、どうしようもない場合もありますが)



腫瘍が出来ているという子。
基本的にとって、病理検査しないとナニモノかは分かりませんよ。
ということで手術するなら、経過を見るなら、あるいは針で刺して取れた細胞でまず検査、など提示します。
やっぱりその後ぷっつりと連絡なくなる方がいます。
腫瘍イコール全部が悪いものではないし、そのまま大きくもならず、ということもありますが
どうなったんだろう?
気になってしまいます。
すでにじゃあ術前の血液検査を次回お願いするので連絡します、というところで途絶える方もいる。
別の病院で手術などされているならそれでいい。
それ以上は介入はできません。



白血病(FeLV)陽性の子、すでに発症している状態、対症療法しかありません。
どんな病気か、他の子にもうつるという話もしても
「家にいるほかの子が心配して寄り添っているんです」
「元気になると外にでたがっちゃって」
獣医として、「これ以上感染を広めない」ということも一つ。
だけど、「外に出ることでほかの猫ちゃんにもうつってしまうことがあるので、外には出さないほうがいい」とはいえてもそれでどうするかは飼い主さん次第。
家の中で隔離しろ、ほかの同居猫とは接触させるな、なんて複数飼いの場合はかなり無理なことも多い。



別の主訴でやってきて、でもこっち気になるけど…と思っても、そのことに触れることはできても
飼い主さんが望まなければ何も出来ません。
勝手にするわけにはいきません。


色々な場面で、どこまで介入していいのか、難しいなあ、と思います。