ito_kei2008-05-21


全国紙…とはいえ鹿児島版なので地域限定ですが、新聞に載ってました。
記者の方が送っていただいたおかげで見ることができました。
朝日新聞 5月13日)


二年ぶりの奄美、もちろんそれまでは研究目的に行っていて、いろいろな調査なんかに同行させてもらったり…
などだったので、そして借りている車だったので
ごくごく限られた場所しか自分はまだ知らないんだな。と実感。
いつだって言い聞かせていますが、自分はまだまだ知らないことだらけ。
「○回も行っているんだからよく知ってる」なんてことはない。


そして本当に道路やトンネルが増えました。
ずっと何か作ってるなあ、と気にしてたところもきれいな道路に変わっていたり
こんなところトンネルあったっけ??なんてことも一か所じゃあなかった。
市街は夕方渋滞が起こってたけど、それもすっかり解消されてた。
それでもまだまだ何か道路工事もしているところもあり。


なんとなく西表島に行ったときも同じ感想を持ったのですが
「ここの島にこんなに立派なきれいな道路がそこまで必要なのかな?」
ということ。
もちろん住民の方にとっては交通の便がよいことは代えがたいことかもしれません。
それは遠く離れている、住民ではない私だからそう思ってしまうのかもしれません。


空港のお土産屋さんで感じたのは、奄美の野生動物を扱ったものが以前よりずっと増えたような気がすること。
クロウサギにしても、ルリカケスにしても、そういったお土産(キーホルダーとかストラップとか定番のもの)
前はもっと少なかったような印象を持っていましたが
以前よりあるような。
これは奄美大島の代表たるものを表しているだろうからこそ、野生動物ものが増えるのは
ニーズがあってこそで、うれしいことではありました。
いろいろな所で聞くのは住民の自然に対する意識と、観光で訪れる人たちとの意識の温度差
自然を求めてくる人が多いのに、反して開発や伐採は進んでいる現実
奄美に住む生き物がどれだけ価値があるか、求められているか(見たい!という意味でとか自然を満喫したいという意識とか)
こういう形でも少しずつ変化が見えるとうれしいです。
(気のせいではありませんように…)
開発するよりも、守ることで生活が潤えば一番です。
生活切り詰めてまで自然を守ったら「ひとの生活と野生動物とどっちが大切なんだ!」となってしまう。


世界遺産に推薦するということになったとしても
ノイヌやノネコ問題も、マングースやノヤギも、ガイドツアーも、開発も、いろいろな面で
自信を持って推薦できるような状態であってほしいと思っています。
推薦はしても突っ込みどころ満載じゃあ、逆に悲しいですしね。



相変わらず、と言えるほど自然も素晴らしく、大好きな奄美なだけに
そう思ってしまいました。