コサギ


前日記に「全身骨格作成中」と書きましたが
先日ついに完成しました!!


バラバラになったらおしまいだとヒヤヒヤしつつ
バランスを適当に考えて乾燥させたり(腱でつながっているところが多いので、乾燥するとかたまります。そうなると動かせない。多分もっと考えて乾燥させるものなんでしょう…)
何とか立ち上がった形でバランス取ってくれております。
色も脂が取りきれず黄色くなってますが、それは難しいし初めてなのでヨシとします。



実際はちっちゃい骨は気がついたらなくなってたりしてますし(ろっ骨が一本どっかにいき、膝蓋骨も消えた)首の骨もバラバラになりかけたので相当怪しい限りです。
ぱっと見はそれでもカタチになっただけで感無量です。
もう自己満足ですが、それでも「モノ」があるだけ大きさがあるだけ目を引ければいいかなと思います。
もっと不格好になると予想していましたが、それでもそれなりに見える!?(まさに自己満足)


コサギで、右翼は骨折しています。
翼が180°回転した状態で搬入されました(たぶん衝突事故)
なので右腕はそのままです。写真だと足元にあるものです。
折れた部分同士はぴったりはつながらくて、たとえ整復してくっついて治ったとしても
左右のバランスは元通りには絶対にならないとわかります。
コサギの大きさ、首の長さ、折れた骨、いろいろ感じてくれればいいなと思います。
それを説明するだけの私の技量も必要になりますが…


作っているだけでも、どういう形で成っているのか、どういう仕組みなのか
わかっているようでわかっていなかったところがたくさん。
作り手側にも非常に勉強になりました。
コサギには感謝です。
サギだからなのか、ほんのり魚臭がするような。


あれから仮剥製も作って頭骨も少し増えましたが
やっぱりそうやって触っているのはひいては生身の状態での異常を知ることにもつながると実感します。
今年生まれと思われる個体になると柔らかすぎてこんなにももろいのかと改めて思います。
なるべく少しでも残せるように
ひとつでも得ることが多いようにと思います。