土曜の感染症に続き、日曜は鳥類臨床のセミナーでした。
ペットバードの診療基礎なので、若干違うのかもしれませんが、でも、見るべきところや気をつけるべきところは同じです。


当たり前の基礎の基礎だって、私にとっては勉強になることばっかりです。
どんだけ自分知らないんだよ!と突っ込まれそうですけど…ほんと、そうなのです。


今回はとても勉強になりました。おもしろかった〜
熱心な先生方が多いのだなーというのも刺激になります。
懇親会まで参加させていただいて、いろいろお話できました。
世間は狭いもので、どこかとどこかとつながっているとか、知りあいの知り合いとかそういうの満載でした。
恐ろしいほどでありました…
迂闊なこと出来ないな…てもう十分しちゃっている気もしますけど。


ペットバードと違うようで、同じようで、難しいなと思うのは搬入してすぐにどこまで診るかどうか?
野生動物がヒトに捕まる時点ですでに相当な状態です。
搬入される前の車の中ですでに死んでしまうということも往々にしてあり
どういう感じで捕獲されたのか(不慣れな人が捕まえることになるので)収容箱の状態(大きすぎ、小さすぎ)
場合によっては何時間も移動してきます。
かなりいろいろです。
すでにショック状態の死の寸前なんてよくあること
早めに短時間に出来る限りのことを一気にしてしまうか(とりあえずインフルの検査は最初にしてしまうので、すぐにハンドリングすることが多い)
少し間を置いてからいろいろすべきか(そうすると複数回ハンドリングすることになりうる)
そっとしておいてもだめなやつもいれば、治るやつもいて
野生動物関係の施設でもしばらくおいておくところと、さっさとやっつけるところはあって
どっちがいいの?というと難しいです。
前歴が全く分からないものが来るので、結局ありとあらゆる可能性を考えつつ見るわけで
(それでも救護状況や、顔つきみてある程度の除外をすることはできますが)
「こうだろう」と思ってあまり見ずにいて、実は全然別の疾患があったのに見落としてたということもあって
どっちがいいのかはやはり分からずにいます。
もう一度考え直さないとな〜と思わされました。


やっぱり臨床っておもしろいです。
原因、症状と診断、治療、経過…あれやこれや考えて治療するっておもしろうい
改めて思ってしまいました。
野生動物救護に臨床経験が必要ないという意見もありますが、救護というならばあった方がいいように思います。
こういうお話を聞けば聞くほど、臨床経験という基礎がないと間違ったこといっぱいしているよう。
そしてそれを誰もが間違いに気がつかなかったり。
今さらですけど、もっと勉強したいなと思いました。
次回も参加したい!
来週は別のセミナーがある、忙しいけど、なんとか参加しよう。



実家の方が近いので、昨晩は実家に帰りました。
まだわんこ達がチャッチャと(←爪音)走ってきそうに思えてしまいます。
今年に入って近所でおそろしくうちのわんこに似た子が来たそうです。
話には聞いていたけど、見に行ってきたけど恐ろしくそっくり…!
本当に似ていました。
とっても大切にされているよう、迷子札も自作のものが付いていて、人が来ると狂ったようにはしゃいでおりました。
奇縁のような、不思議な感じでした。