ito_kei2009-12-31


去年も「今年の標本たち」を書いてたので、今年の標本のことも。
年末最後が標本ネタですみません!


搬入死亡個体については必ず残す!と掲げておりましたが
8割から9割くらいでしょうか。
失敗してしまったものもあれば(イタチ幼獣、バラバラになりすぎて回収不可)解剖実習用に残しておくものや、実習に使ったものなどで状況が把握しきらずできていないものもあります。
忙しさで何も残せなかったものもあります。
まだ作ってないけど、作り予定も結構山になっています(この年末年始でやろうと思ったのに、寒すぎて出来ず…)



すべて書き残してあるので、一覧です。

トラツグミ(頭骨、翼仮剥製)オオタカ(頭骨、足の仮剥製と骨格)ハヤブサ(全身仮剥製)
タヌキ(頭骨)アライグマ(頭骨)メジロ(頭骨)オナガガモ(翼仮剥製、頭骨、胸骨)
カワセミ(頭骨)タヌキ(頭骨)シベリアイタチ(頭骨)ツキノワグマ(大腿骨)
ゴイサギ(頭骨)アオサギ(頭骨、胸骨)アオバト(頭骨、翼仮剥製)ケリ(全身剥製)アオバト(全身骨格)
メジロ(透明標本)ツバメ(頭骨)スズメ(頭骨)アカエリヒレアシシギ(頭骨、翼仮剥製)
ゴイサギ(足骨格)アオダイショウ(全身骨格)ノウサギ(毛皮、全身骨格)
ツバメ(全身骨格)ムササビ(頭骨)フクロウ(頭骨)キジバト(胸骨)オオタカ(頭骨)ムササビ(頭骨)
ヨタカ(胸骨)タヌキ(幼獣全身骨格)ヒヨドリ(頭骨)キジバト(頭骨)アオバズク(頭骨、前肢帯骨格)
フクロウ(頭骨、胸骨)ドバト(全身骨格)ハブ(皮)メボソムシクイ(翼仮剥製)カルガモ(胸骨、頭骨、前肢帯骨格)アオサギ(胸骨)ダイサギ(頭骨、胸骨)オオミズナギドリ(翼仮剥製、頭骨、胸骨、前肢帯骨格)
メボソムシクイ(頭骨)アオバト(翼仮剥製)アカショウビン(翼仮剥製)


去年に比べ恐ろしい量になっているように見えますが
のんびりとした感じでやってきています。
これだけ(いやそれ以上)の数の生き物が来て、死んでいるということです。
翼の仮剥製は解剖したらすぐその場で出来てしまうことも多いし、頭骨もしかりです。


来年も無駄にすることなく、かれらの生きた証、いろいろな人に触って何かを感じてもらうために
来て死んでしまったものに関しては作っていきたいと思っています。
作らなくていい状況(死なせない努力、救護することなく未然にする努力)ももちろん尽力するつもりです。



今日最後のものはウサギ幼獣。
実際は初夏にきて作りかけだったのですが、まだ試行錯誤でボロボロ…
軟骨だらけで色合いもかなりアレですけど…
どうにもきっちり組立て出来ないままでありましたが、やっと手を出しました。
いつまでも半端なままで置きっぱなしもやだし、やっとです。
まだろっ骨などちょっと足りないところもありますが、形になったかな。
手のひらサイズの小さな幼獣でした。
こうなっているということは、助けることはできなかったわけですが、こうして形となり残ることで
きっと忘れることはありません。
どうして保護されたのか、どうして助けられなかったのか、この個体に何があったのか…標本があれば聞かれるでしょう。
聞かれるたびにちゃんと答えられるようにいなければならないと思います。



今日は午後からみるみるうちに積雪…思った以上でした。
昼まではいい天気で、散歩にでも行こうと思ってたくらいなのに。
自転車埋もれ気味…!
仕方ないので歩いて帰りました。



相変わらず標本に燃える一年でした。
継続しますよー!