ito_kei2010-10-25

日曜はセミナー参加してまいりました。
今回はレントゲンについて。


情けないお話し
きちんとまっすぐレントゲンを撮らないと分からない、なんて事を気をつけるようになったのはごくごく最近のこと
(病院にいたころはもちろんちゃんと撮っておりました)
翼や足の骨折しか見ようとしていなかったから
ポジションなんて大したことないとずっと思っていました。
他は「どうせ分からん」「鳥なんて小さいしよく見えないし」みたいな、最初から見る気がない。
そんなでした。
今は麻酔かけてでもきっちり撮ろうと心掛けています。
(麻酔かけることで負担になってダメになってしまうことももちろんあります。
ただ、それくらいの状態のものをごちゃごちゃ時間かけて無麻酔で触ったり
きちんとレントゲンを撮ってないと結果的に何も得られないってこともとても多いです)



いやいや、すごい情報量なんだな!と感心しちゃうほどでした。
何度も何度も繰り返して症例を見せてもらっていて「さて、どこが悪いんでしょう?」
もう言われないと分からないくらいのバカですけど
その場で「ココに…」と指してもらえるもんだから、おお、見える!確かに!




ペットバードとなると、内科疾患(呼吸器や腫瘍とか生殖器疾患)の診断の方が多くなります。
この種類はこういうのが多い、こっちの種類はこういうのが多い
ほえ〜、数こなしていないともはや分からない世界…
本当に正常像から色々な物も見ているからこそ分かる世界なのでしょう(どこか他人事のような書き方…すみませんそういうつもりはありません!)


今まで野生相手だと内科疾患を疑うこともほとんどなく
骨折の有無だけです(後は釣り針や散弾の確認なんてこともあります)
骨折すらポジション悪くて見逃すことも多々でした。
なんらかで骨折=交通事故や衝突、全身をぶつけていることも多い
打撲による内出血や臓器損傷もたくさん見逃していただろうな…
痩せて衰弱していれば、「何か」が起こって食べれなかったり衰弱したりしているはず
病理解剖で「お、なんだこりゃ」というのもあったりしても、もはや後のまつり
本当にいろいろ見逃していたんだと思います。
あああ、もったいなさすぎる。
そんなことに今頃気がつく。



セミナーは新しい知識はどんどん入ってくるので、心躍る時間でもあるのですが
正常像もよくわかってなければ
異常像も分からない
ここまで分かっていないってイタイ
もはやへこみそうなものがあります…



写真は全然昔のですが、多分くる病タヌキ
これも…もっとちゃんと撮れば良かった
正常の数が少ないから、変だ!と言い切る自信もなかった
色々後悔しているやつだったもの。