ito_kei2010-11-05


内容はあまり知らないのですが、秋恒例イベントがありまして
毎年標本も使われます。
もちろん今年も持っていくそう
ボランティアさんと何を展示するか、そんな話をしました。



山ほど標本は作ってあるし、それこそ壊れてもいいと思っています。
どうせ廃棄されるようなものを残したわけで、大事に大事にされるために作ったわけじゃありません。
全然壊してもいいから、どんどん触ってもらっていいよ!と毎回言って貸しています。
触って、においかいで、大きさ比べて、なんでもいい。普段出来ない事を感じて欲しい。
いっそのこと壊してもろさを感じてくれていいし
そういうの、全然構わない。
いつも言っています。


標本を改めて見てて「やっぱりすっげえ!」とか「かっこいいな!」とか「あの鳥こんなになっているんだ、すごいな!」とか
「あ〜やっぱりまた作ろうよ!」とか
伝え方のアイデアを逆に出してくれたり、新しい発見をくれたり
そう、それだけでいい
つまり動物ってすごいんだよ、野生動物ってすごいんだよ
すごい適応してそれぞれ形があるのだよ
普段は触れることなんてない。その形や色の妙
そんなところ
それを伝える役目



触らせるなとか、消毒とか、貸出し云々とか、
ああ、色々めんどくせえ!
どうせ捨てられるんだろ、拾って作ったのは私やボランティアさん
勝手にやらせればいい。
そんなときだけ所有権みたいなのをかざすことなんてない
触れない距離に置いた方がいい… 羽を引っこ抜くやつがいるから気をつけた方がいい… 別にいいよ。



頑張っている学生さんと話すと、ああ、意志はここに残っているんだと思えます。
なんで標本を残すことにこだわってきたか
伝えたいこと、ここでの役割みたいなもの、
ちゃんと彼らには伝わっているんだと思えました。
こういうのはすごくうれしい。


決してやってきたことは無駄じゃなかった、そう思える。
彼らの会話を聞いて、とてもうれしかったです。
彼らがきっと次への意志をついでくれる。
そういう場所であってほしい(現状はその意志がそがれるばかりですけど…)
育てられているのは彼らではなくて、私なんだと思えます。




本日の標本
今日も作業中断状態が続く…
骨進める(もう把握が…。週明けには一気に煮るしかない) 
骨完成 2?3?



この事業仕分け作業で作ったものも、週末にデビュー(?)するもの数点
何年も冷凍庫の中で化石になって忘れ去られていたものが、たった一週間程度でみんなに見てもらって、何かを感じてもらう教育材料になりました。
週末は私もこっそり見に行こう!
「それ私が作ったんだぜぇ!」ニヤニヤすることでしょう。