ito_kei2010-11-22


不謹慎なようでもありますが、治療処置をしながら、同時にあれやこれや
死んだ後のことも考えます。



どこをどう標本にしよう…
明日休みだと病理解剖お願い出来ないし、時間たつと分からなくなってしまうなあ
ああ、毛皮残そうかな、毛剃るのやだな…
でもこいつすごく太ってるし、毛皮は大変かな…
道路に倒れてた、明らかな交通事故
なんだったら病理的じゃなく誰かにやってもらおうかな…



助けたくない訳じゃないですが
助けられないことの方が多い
どうせなら先も考えておきたい。
治療するなら尽力しますが、一定ラインで線はひいているつもりです。
(誰も分からんので、出来る範囲がごく狭いっていうのも多いにあります)
ラインの先が見えそうな個体の場合は余計にすでに考えながらやってしまいます。
まあ、予想に反してめちゃ元気!になることも結構あります。
なので、死んだらという予想も、明日状態がこう変化してたら、ああ変化してたら、なんてのも考えますよ!


ちょっとあんまりのふさふさのいい毛並みなので、もやもやと考えながら採血
うっ、毛が密すぎて針が刺さった気がしない…
ダメだこりゃ、毛刈り。


というか、この立場逆転、ほんとに何とかしようよ…搬入時にピンセットでつついただけで(つついて抵抗しない=もう、終わってるって判断したってことかな。多分、存在も忘れるだろうな。)そのあと一回も見も触れもせず帰るって、どうなんだろう。
いつものことだけど…