もう報道にも出ているので…そこから思うところ、色々。
あくまでも私個人的な考えなので、ご了承ください。
書き換えもあるかもしれません。



今回かなり警察の方も頑張っておられるようで(偉そう私…すみません)
これを機に、やっぱりもう少しは猛禽飼育に関しては規制が欲しい。
このままたいして縛りのない状態では限界があるでしょう。
前から言われていたこと。
だからこれを機にそういうものが出来たらいいのに。



前々から言っていますが、だからと言って「猛禽飼育全面禁止」にしてほしいとは思っていません。
一部のマナー違反が目立ってしまう…
それは犬だってネコだってタバコだって、どんなことでも同じこと
どうしても一般化していない分野だからこそ、余計にマナー違反がすべてを反映しているようにも見えるし
もちろん、犬や猫と全く同じとは言い切れない。
そこにある問題の影響の大きさがもっと大きいから。
だからこそ、規制は欲しい。
誰でもお金さえあれば猛禽が買えてしまう。珍しいものほど欲しがる人はいる。そんな状態が色々な問題を助長しているのは確かだと思います。





救護に関わってくる人の多くが「鷹匠のトレーニングを応用したリハビリ」に一度は「おおすげえ!」と思ったことでしょう。
見よう見まねして、もっともらしくやった気持ちになれる。
その上手に据えちゃうってちょっとした優越感?
私もそうでした。
そして、見よう見まねしたクチです。
多くの施設が今もそうしていると思います。



真似してもうまくいかないし、やり方がわからない。
ハンパな見よう見まねでは到底追いつかない、真似は真似事でしかない。
そういうことを強く知ったのは、実際タカをやっている友人が出来たからです。
知れば知るほど、取り入れるべき技術は本当に多くあって
きちんと取り入れれば絶対的に良い。
そのためには、自分たちだけでやってたらダメだ、というのも感じた結論でした。



ただ、今回の件のように、救護、保護という言葉には隠れ蓑的なものにされてしまいうる場合もあります。(隠れ蓑的にさせていたのは、詳しい人にお任せ!って丸投げしてしまう救護側にも助長するところがあるように思いますが…それはおいといて)
これは以前から言われていたこと。
保護だリハビリだと言えば長期飼育出来てしまう。
飼いたい、手に入れたいという欲
そういうのもあってか、「タカやっている人はすべからく注意して近づけるな、信用するな」的な空気が前職場はありました。



でも、だからこそ、慎重さは必要だし、誰かれ構わず信用する訳にはいかない(見極める目も必要にはなるでしょう)
その技術が野外の鳥に貢献しうるなら、協力したいという人も多い
持っている技術があるなら、協力してほしい
うまい具合に双方、協力できるところがあれば、そうあれる方がいいいと思っています。今でも。
双方得意分野が違うわけで、それぞれが補えればいいわけで。
遠ざけることで生まれるメリットよりも、近づいて協力しあうメリットの方が大きいと、思っています。




「信用するな」「遠ざけろ」ばかりなのに、技術は真似しようとする。
そんな矛盾
その空気満載の中で、どんどん傾倒していっていたように思います。
野鳥とはいえ、それは人の手に入ってしまった状態の野鳥
そういう状態の扱いは野外のまんまではなくなるので
いくら野鳥にたけていても、そこはそのままカゴの中にあてはめれないのです。
それにはその分野に得意な人の協力、その最たるところがタカなわけで。
より良くしたい、そのためには彼らの協力なしでは出来ないことがある。



双方の言い分をぶつけあえる友人だったからこそなのかもしれません。
そういう空気や黒いイメージに関しても正直に話して
黒い部分も聞いたりして
それでも何とかできないか、そんな話はよくしました。
話を聞けば聞くほど、信用できない人も実際多い、すごく多いだろう。
だけど100%全員じゃない。
信用しない=関わらない、じゃ解決にならない。変わらない。
変えようとする事だって、あったっていい。
そうしなきゃいつまでたっても変わらない。なくならない。
そう思って動く私は、遠ざける事ばかりの場所では、私自身も敬遠されていた(危険発想の人物扱い?)ように思います。今でも。
(意識を高めよう!って鷹匠講習会を開いたりしても、「興味はあるけど「そっち側」の人って思われたら…」とかで、結局元職場からは私以外誰も参加はしませんでした。)




だから、今回の事件で
「ほら、やっぱりタカやってる人ってこれだから信用出来ない」という結論に達してそうな気がして
「ほら、やっぱり全面禁止にしないとダメだって」という結論になってしまわないか、というのも心配だったりします。
近寄る気がない人には、どんなことも「それみたことか!」となる材料でしかないのかもしれませんが…




私が去年、学会発表をしたネタも猛禽でした。
今回の事件のように
「日本のタカが飼育されているかもしれない危険」(危険というか、法律違反なのですが。あと譲渡とか販売ですが)
発表は
「海外のタカが野外にいるかもしれない危険、それが救護個体として間違えて受けてしまいうる危険、それを見分けられない危険」
同じようなところにあるような気もします。
パッと見見分けられない。
そして、発表の時紹介した事例の鳥について知恵をもらったのは
やっぱりタカやってる人たちなのでした。
そんな協力なしには、発表以前にその問題にすら気がつかなかった。
根本というか、持っている問題、私がいつも思うこと(双方の得意分野がある=飼育に詳しい人なしには見分けすら出来ない
事件も、「いや違う」と言い張っても、遺伝子やらである程度判別ができてしまう)




私もやっぱりいつかは猛禽をお迎えしたいです。
以前から言っていることではありますが
双方の立場であれる人
そうなれたらなあ、そう思うわけです。
その時がきて、その時何らかの規制がしかれていたら
もちろんそれにきっちり従って。





何やらぐだぐだ書いて、結論がないんですけど
・だからって全員ダメってわけじゃない
・ある程度の規制を!
って、ことです。



今回の事件で、きっちり追求するところはしていただきたい。
ダメなものはダメなのだから。
でも「これだからタカやってる人は…!」ってのではない。



…なんか尻すぼみな文章だこと。。