保護動物がやってきて、入院ということになると、本当にものすごく「心を奪われる」感があります。
小さな物音も気になる。
振動、鳴き声、物音、すべてを遮断してしまいたくなるほど
ずっと考える、ずっと気になってしまう。眠れなくなるくらい。



通常診察にやってくるいぬ、ねこに関しては言ってしまえば心が通じるというか、撫でて話しかけて安心させて
落ち着かせて…なんてことが可能で
(いや、もちろんそうもいかない子も少なくはありませんが!)
様子を見ることもはばかることなく出来る。
細かいケアが出来る。
飼い主さんともお話ができるから、今後の話もしやすい。



野生動物となると、当然ながらそうもいかない
話しかける、安心させる、様子を細かく見に行く
すべてダメ
できうる限り静かに安静にさせてストレスをかけないように努める
接触はほとんどしない
でも、全身が気にしている
診察が忙しくて予定していた世話時間が押してしまっても、気になって仕方なくなる
(もちろんですが、それで診察をおろそかにすることはあり得ません)



暴れてはいないだろうか
消化は出来ているのだろうか
ああ、さっき確認忘れたけどあれは大丈夫か、これは大丈夫か
次の時間がアレしてコレして
いつ次の段階に進もうか
ずーっと考える(考えているだけで無駄な時間もかなりですけど)
何度も見ることができない分、余計に気になってしまう。
次に見た時に明らかに状態悪化している事態も少なくはないから、次見る時間までがとても緊張する。これが複数になってくると、ランキングができてきますけど(トリアージともいいましょうか!)



今は職場の外壁塗装で物音がすごくて、それこそ私も落ち着きません。
犬が吠えるだけでピリピリしてしまう
頼むから静かにしておくれ…!
一般の動物病院で、野生動物を診ていくのはやっぱり限界がありすぎる!といつも思ってしまいます。
まさに心を奪われているかのように、ずっと気になってしまいます。