ひさびさの保護鳥リリースをしてきました。

今年は(も?)不振および重症が多くて、ほとんどリリースに至っていません。
今時点ではまだ保護鳥自体20もいっていませんが。
そんな中なので本当に久しぶり。


とはいえ直前まで判断悩んでいました。
翼の骨折、なんとか治ったけど、当然ながら少なからずずれてはいます。
鳥にとって左右の不対照は大きなハンデ。
もともと骨折とわかった時点ではリリースは無理だろうと思っていました。


動物園行きか、と考えて餌付けしつつの日々
当然ながら(?)これは我が家の風呂場で世話していたのですが(ケージを風呂場に置いているだけです)
狭いながら室内なら、思ったより飛べている
ホバリングも出来ているし、方向転換なんかも割とスムースにできている。
骨折自体は治っても、ほとんど転がるようにしか飛べなかったり、まっすぐのつもりが左右にカーブしてしまうのはこれまであったこと
しかし割と飛べているので、悩み始めてしばらく…


必ずしも渡りをしない留鳥で、成鳥(放卵斑があったので、繁殖していたであろう)採餌にも飛翔を伴う必要はない種類
可能性を考えるならば、リリースしよう!
筋力を戻せるほどに広いケージもないし、心もとなさはいくらだってあるけど
これ以上時間をかけるともっとダメになる。


前日まで悩みつつ、放しました。
当然ながら一瞬で飛び去っていきました。
飛びはやっぱりハンデを感じるけど、長い入院(風呂場)生活で羽も擦れ気味だけども
猛禽や狙う捕食動物の少ない奄美
あとは、本人が翼の左右の不対照に順応してくれれば…


あ、鳥種はヒヨドリでした。
おかげで風呂場がフルーティーな香りがします。
まあ、まだ風呂場居候別にいるので、魚臭がこれからは強くなるのかな…



去年は強制給餌をする比率も高かったし、短期間で落ちてしまうのも多かったですが
今年はなるべく自分で食べさせ、収容箱なんかも去年よりかなり変えました
おかげで微妙に長く頑張ってくれるのが増えたけど、やっぱり重症だしストレスはあるから
難しいんだなあ。
「前よりは改善している」と思えているのは、悪いことではないのだろう。
復帰率も高くしないとね。。




今日はリリースの前に
別所に預けている元居候の餌をお届け→リリース→海岸に鳥見→珍鳥情報があった場所でちょっとだけ粘る(ハズレ)
→現在居候用の魚捕り
なんて一日でした。
9月末くらいには、この元居候がいよいよ戻ってくるんだよなあ…