実はすでに一週間以上の日数がたっているのですが、私が治療等々した傷病鳥
某動物園に移管することができました。


私が奄美に来て初めての事例になりました。
去年は飼育展示と言うものへのハードルがかなり高く想定していたので
状態によってはかなりの数を安楽死させていました。
奄美にはそういう施設がないので、リリースorダイ です)
過去に打診したことある園館では対象種が限られることや、見た目が「悲壮感のないもの」つまりは片翼だったり、こう…「かわいそう」と思われるのはあまり展示に好ましくない、というお達しでした
なので自分の中でその基準が出来上がってしまっていたのですが
色々話を聞いたりするうちに、最近の動物園もだいぶ変わってきているし
傷病由来であることをむしろ出す方向でもあること
実際今年いくつか動物園に行く機会がありましたが「ああ、これくらいでもOKなのか!」と思ったものでした。
そうとうハードル高かったみたい…


リュウキュウ」の名のつく種類はいくつかいるけど、それは沖縄か奄美からしか手に入らない。
そして基本は傷病由来となると、限られてくる
確かにいわゆる一般種(岐阜のころならタヌキとか、キジバトとか)よりは
そういう意味ではニーズのあるものかもしれない。


おかげで長期療養の個体が去年に比べて相当増えました(いろいろやり方を変えたのもあります。こんなに結果が変わってくるとは!)
去年は長くても1ヶ月以内だったけど
時期を待って半年過ごしているやつ
今回移管したのは2ヶ月半
他にも一か月越えのはいたりします。
しかし、そうはいっても状態が落ち着いて自分で餌もしっかり食べ、安定して移送できるという状態にまで持っていくのは結構大変
これまでも何回かそこまで話はいったのに…というのはありました。


自身でサシバを連れていた時に、子供たちに囲まれて
サシバなんて見たことないよ!」って言われて
すぐそこにサシバはいるのに見えていない。
こんなにも島の子供は自然と遠くなってしまっているのか
島内でも飼育展示の施設が出来るのが理想だけど、その前でも、ある程度囲って(維持して)おきたいな、とも思っていました。


今回もリュウキュウと名のつくもの
飼養登録などなどでいろいろ時間を取りましたが
無事島を飛び越えていきました。行った先でも元気に餌を食べているそうです。
これから展示に向けて、準備されていくことでしょう。


どうかどうか、奄美にいる鳥の美しさ、素晴らしさ
一人でも多く伝える役割を担ってくれますように


2か月半、我が家の風呂場を占拠し譲歩し続けた生活でした。
(放し飼いではありません。浴槽に蓋をしてその上に箱なりを置いています)
しかし、解放感に浸ったのはたった数日で次の居候が占拠しております。





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