身辺状況が色々今年は変わりそうな状況にあるのですが、そんな時だからでしょうか
奄美に来る前、愛知で勤めていましたが
あの頃、色々な先生たちにもかわいがってもらっていました(正確には岐阜のころから)
厳しいこともいっぱい言われて来ましたが
今まさに、実に活かされていることが多いです。


今年で卒業して10年もしているので、奄美に来た頃には「研修医です!」という感じでもなく
もう一歩進んだ身分(っていうのかしら)ではありました。
自分で判断して、自分で決めて納得してもらって治療を進める。
「勤め先の治療方針・基準」から「自分の治療方針・基準」の身分になってくる。
なんだかうまく言えませんが、
どの時代の影響が一番強く出ているかって、愛知の頃なのです。
まあ、岐阜は野生動物でしたし、その前は、病んでましたけど…
改めて臨床というあり方に向かい合ったのが愛知だったからと言うのもあります。



野生動物の治療をしていると、大雑把なことも多くなります。
岐阜に来たばかりの時、愛知の勉強会メンバーの先生に
「野生動物だから、やり方は野戦病院みたいなもんだよって笑う先生がいたけど、それは違うと思う。
きちんと無菌操作だったり、治療の流れはしかるべきことはしなきゃダメ。
野戦病院でいいわけじゃない。
そうであってほしいな。」
そう言われました。
野生動物に関しても駆け出しだったからこそ、言ってくれた言葉。
野生動物に関わらず、設備は場所ごとに違うし、状況も違う
だけど、「それしょうがないし(笑)そんなもん」じゃあダメなんだと、今でも思う。



動物たちや飼い主さんへの接し方、立ち位置、気の使い方、寄り添い方
「お前そんなんでいいと思ってるわけ!?」と怒られた当時もありましたが、今思うと、そりゃあ怒られるわな(苦笑)
どうしてそんな細かいところにこだわるんだろ?とか、当時はちょっとぴんと来なかったこともありましたが(すみません)
今はかなり、そうだよねえ〜そりゃあそうだわ。なんて合点がいくことは多いです。
島は距離が近いし、ご近所付き合いでもいっぱい「患者さん」います。
ゆえに、直接色々お話を聞くことも多い。
「あの時こうしてくれてありがとう」とか「あの時のこの言葉がありがたかった」なんて感じなことを聞くこともあります。
評判的なものがダイレクト(ダイレクトすぎだろって笑)にやってくる。




色々厳しくしてもらってて、今は良かったと思えます。
当時はしんどかったですけど(笑)
きっと「まだまだだろうに、ば〜か」と、笑われることでしょう。