ハクセキレイ


搬入されてくる種が話と実際違うというのはよくあるお話。
特に幼鳥、ヒナとなると、全然違う!ということもしばしばあります。


スズメじゃあないみたいだけど何かのヒナ、とか
そういうぼんやりしたヒントだけで搬入も多いです。


成鳥ならともかく、幼・ヒナとなると特徴がぼやけていて「ん!?!?」と思わせることも結構あります。
野外鳥見をどっぷりする人ばかりじゃあないので(私はしている方にあたるよう)
図鑑みて確認したり。
でも図鑑でも幼鳥といえど当然独り立ちしているころの姿。
巣立ったばかりとかが載ってるわけでなし。
まさにクイズのよう。
時期的にはまだヒナクイズは結構あります。



写真は「スズメじゃないけど、それくらいの大きさの鳥」という情報で来た鳥です。
頭にスズメ系と思っちゃってるからぱっと見尾羽の両端が白いからホオジロ系か?と見えてしまったり
顔つきがでも明らかにスズメじゃない!とか
見た瞬間はいろいろなことが頭をめぐります。先の情報から先入観が入るので余計混乱します。
これは顔つき体つきでだいたいわかり、「チチン!」と鳴いて結構飛んだ(部屋の中で)のでわかりました。
怪我もしていないし、巣立ち雛であろうということで元の場所付近に戻してもらいました。


電話対応のみで、巣立ち雛だろうから手を出す必要はないですよー、とよく説明するのですが
電話の向こうで見てる鳥は実は大変珍しい種だったりして
なんて思ったりもします。
巣立ち雛だからそのままでいいとはいえ、誰もが自分の家の玄関前や庭で死んでしまったらいやだろう
「このまま死んだりしないですか?」と聞かれることもあるけど
それはさすがにわからない。
自然の流れというものもあるので、理解していただくしかないのでした。
そうなるかもしれないから引きとってというわけにはいきません。