ito_kei2009-04-26


鳥の胸骨、烏口骨を見ていると種によって全然違っているのでとても面白いです。
胸骨の深さというか、いわゆる胸筋がつくための隆起部分が特に違っていたりします。
体はだいたい左右対称についているものだと思っていて
そういうものと思って組み立てていたら
左右対称ではないということがありました。


アオサギの烏口骨と胸骨がつく部分ですが、互い違いになっていることに気が付きました。

これが鳥の胸骨です。鳥が仰向けになっている形(左が頭側、右が尾側)
これを写真左側(頭側)から見てみると

分かりにくいですが、向かって左側(私の指が写っている側)でびよーんとこっちに伸びているのが鳥の右の烏口骨
真ん中で下に向かって伸びているのは胸骨隆起(左右の胸筋がつくため胸骨の真ん中がこんな形をしています)です。

気になって他の種を注意して見てみても

烏口骨は左右対称にくっついています(これはオナガガモ。胸骨隆起は少し折れてまがっています。これは搬入時から骨折していたもの)
たくさんの種類を見てみたわけではないですが、今までこんなに気になったことはありませんでした。
特に骨にしてみないと全く外見上も、解剖していても気がつかない場所ではありました。


アオサギだけが互い違い?
右前はみんなアオサギ共通?
気になって、別のアオサギでも骨にしてみました。

これも右前。


外見上は全く違いはありません。
ちなみにコサギは左右対称でした。
なぜアオサギだけ?
本当にアオサギだけ?
そもそも、なんで?
左前のやつもいるのか?


気になって仕方ないです。
左右不対照なことで利き手(利き翼)があるのだろうか。
まだアオサギも二体しか骨にしてみて見たわけではないので分からないことばかりです。
今までそんなところ気にせずに見過ごしていました。
組み立ててみて初めてわかる。
死んでしまって、解剖して、骨にしてみて初めてわかる。
まだまだ知らないことだらけです。



骨の色が微妙に黄色味があったり黒っぽかったりするのは処理過程による差です。