野生動物の入院している施設なので、どうしても外部からの刺激(人影、ネコやカラス)からなるべく離したいという意図もあって
窓がすりガラス状になっていたり、落ち着かせるためにうす暗くしたくてケージにタオルや布をかけたり
日光から遠ざける飼養形態になってしまいます。


今の時期はヒナがどうしても多く、慢性的に日光浴不足になってしまいます。
栄養的な過不足は言うに及ばず、本当に小さなヒナから人が育てているとどこかしら異常が出てくることが多くあります。
成長の遅さも往々にして(野生の数倍かかることもざらです。通常二週間程度で終わる巣立ちが2か月かかることもあります)
栄養だけではなく、日光の不足も絶対的にあるような気がしています。


普段はなかなか出来ないのですが、先日ツバメたちを日光浴させてみたところ
思っていた以上に本人(本鳥)たちの反応が全く違っていて驚かされました。
こんなに違うとは!

↑すでに緩んでいる姿


↑一番緩みきった姿

日があたっていることに気がつくと、すぐに背中を向けて(写真は正面向けてますが、最初は背中向けてました)翼を斜めにして明らかに日光浴をしている姿になり
最終的にはダラーンと半広げ
なんか調子悪いみたいですが、こちらが動けばシャンとします。


頭までななめにしてポカーンとしております(野生動物か…?)
尾羽も全開、翼も広げて、精一杯日光をあびようとしているように見えました。
このあと本当に暑そうにしだしたので、短時間の撤収になりました。
(上を見るために頭をななめにしているかもしれませんが、素振り的にはそういう感じを受けず
暑さであえいで口あけているのでもありませんでした)


複数ツバメはいましたが、それぞれみな「日光浴」せんとする姿が見えました。
ばたばたと羽繕いもし始めました。
(飼養していると、どうしてもはっ水性が悪い。自分で羽繕いをあまりしない傾向があります)
思っていた以上に鳥の反応がめざましく、明らかに日光浴を積極的にしようとしていることに驚きました。
「喜んでいる」という表現は野生動物には合わないかもですが、まさにそんな感じ。
あー、やっぱり足りないよなあ…と態度の違いに実感。


出来ればやっぱり日光が浴びれるようにしたいな、と改めて感じさせられました。
場所が悪いので、扉全開にしないと日光浴が出来ない=外部から丸みえ=カラスなどの危険
ということで、ずっと張ってないといけないので
その辺がなかなか時間がとれないことと、接する時間は減らしたい(ひと慣れを避けたい)のと相反することが
難しいのですが…