ito_kei2010-01-08


タヌキの採血が以前よりうまくなったかも…!と最近思えるようになりました。
それだけ機会があるということでもありますが
それだけ下手だったということでもあります。


動物病院にいた時もそうそう沢山採血の機会を与えられていたわけではなく、微々たるものでした。
その上で初めてタヌキの採血をしたときは全然ちがっていて驚きました。
筋肉の付き具合も違うし(すごく筋肉質)皮膚の強さも違う(かなりかたい)なんだか思ったように採れない…!
基本的に太短い手足なのでとてもやりにくいです。
留置針(点滴用の針)なんてさらに難しくて、どんだけ時間かかってんだ!というくらい。下手。
留置針を使うような症例は多くはないので、次の機会はそうそうすぐにはやってきません。
用意するものすら忘れそう!
点滴なんでもたもたしまくってしまって、早く!!とか焦る一方。


結局全くとれなかったときもありましたが、少しずつでも回数重ねるととれるようになってきました。
留置針もいくらかは…できるようになったかなあ。
衰弱ひどすぎて血圧も低すぎて血管も浮いてもこない!とかもあって、すべてがうまくいくわけではないですが
一発あるいは二発成功率は以前よりずいぶん高くなったなと思えます。



ただのタヌキ、されどタヌキで
「犬猫と同じ作りなんだから」といえど全然とれなかったりして、それも何度もやってみるととれるようになって
だたの普通種かもしれませんが、私のスキルアップのためにも彼らは「役に立ってもらっている」のだと思います。



ちょっと前ですが、ど貧血のタヌキで採血もまともに採れず、留置なんてもう全く分からないし入ったと思っても血が入ってこない(血圧低すぎて流れてこない)
しょうがないから皮膚を切開して、血管を直接見えるようにしてなんとか点滴を開始しました。
(見える状態で針をさしてなお、「あれ…??」と思うほど押しても引いてもいまいちでした)
数日ぐったり、反応も弱くて、タヌキの輸血なんてさすがに聞いたことないし、点滴での回復を待つしかない…でもダメかもしれない…
数日後見事に復活して怒りん坊に変貌し、点滴なんてあっという間に咬みちぎり、元気に怒り狂うタヌキになりました。
もし留置が失敗して何も出来なかったら、復活できなかったかもしれない。
そう思うとこの怒りタヌキも次回のスキルのためにも、感謝したいものがあります。
(まだ入院中です)



ちなみに「ムササビは顔も性格も違う!」と日記に書きましたが、タヌキも相当違います。


少々生々しくてすみません(>_<)
怒りくるうやつもいれば、なんだか動じないのもいるし、おびえまくるのもいるし(大人のタヌキばかりなので、生活環境が人に近い遠いというのもあると思います)
顔も全然違います(皮膚病で毛がないのもいますが…それはもはやタヌキかどうかも分からないくらいです)
二枚目のタヌキが今まで一番の男前に見えます(個人的に)