ito_kei2010-09-25


ちょうど一年前の今日にあいつがやってきました。


あんなに苦労して時間かかるものだとは……当時は知らなかった。
人慣れはダメだと一辺倒にしか思っていなかった。
過去のカルテは役に立たないわ、試行錯誤の毎日がオロオロでした。


意外に各地で同じ経験をしている人がいるということ
何とかなっている例も意外にあること(かつ、コロリといくこともあると…)
周りに支えれられつつも、育てきってある程度の状態で戻せたと
大きな自信?経験をさせてくれた
忘れられない存在であります。



最近はめっきり姿を見せてないとのことですが
住んでる裏山におおきな異変が起こってはいない
委託家の子は今でも毎晩山に出かけて帰ってきている(もう半野生で半年以上!)
確定ではないですが、大丈夫なんじゃないかな〜と思っています。
「きっと生きてる」というのは非科学的な感じがしてあんまり使いませんが(願い的要素が強い感じが…)あいつに限っては願い的要素というより、状況や種類や性格からして「きっと生きてる」ような感じです。


ムササビって何が天敵なんだろう(フクロウとも言われるけど、積極的に襲う大きさか?樹上生活だからその他の中型哺乳類からも比較的積極的に餌になっているように思いにくい)
いつ一番危険なんだろう(委託家が元気ってのは昼間寝ている時間が家という絶対的に安全だからだけなのか?)
交通事故も、疥癬のような感染症も、地上の雑食のタヌキとかよりもずっと少ない
生活空間の適応が弱いのはあるだろうな。


いまだ通勤路の木々を見ると「これは食べるか」と相変わらず考える
ああ、大変だったなあ〜


単純に落ちた幼獣を育てることはとても効率の悪いことかもしれないけど
そんな単純な問題じゃないこと
人の心に与える影響とか、効果とか
色々な固定概念を覆していった
効率だけをクローズアップするんじゃなくて、いかにたくさんの事を得るか
そういう面でも大きな存在でした。



苦労は多かったけど、今思えばすべて役得
ムササビを育てたなんてそうそう出来ないでしょう!