ito_kei2010-10-30


これはいらん、これは残す、どんどん進めている姿を見て
事業仕分けと呼ばれております。
山になったビニール袋を見てボランティアさんに「これ明日の事業仕分けですか?」と聞かれる…



病理解剖後のモノ
あ、あの人が解剖したやつだな、とすぐに分かる。
ビニールの上からは解剖すらしていないかのように見えてた。
丁寧でかつ切断部位が的確、すごくあざやかな手順でなされているのが劣化しててなお分かる。
今年の春に別の大学のポストへ行ってしまった人ですが
当たり前のようにその人の手順、やり方を見てて、それが当たり前だと思っていたのですが
いなくなって初めてどれだけ丁寧にきちんとやっててくれていたのかが分かる…
悲しいかな、本当です。
Kさ〜ん、帰ってきておくれ〜!!



昨日か一昨日か書いた、頭もない、骨の一部もない、使途不明!!というの
明らかにやり口が違う(だからと言って頭骨が標本になっている訳ではないから、病理解剖後にはずしたというより、病理解剖の際にバラバラになったものと思われるわけ)
いつからその人が担当するようになったか、自分が来る前のことは分からないけど
今日の仕分けブツを見て、改めてそう思いました。
(野生動物ばかりを病理解剖するわけではないので、飼い主さんのいる動物をすることもそこではあります。
飼い主さんに「お返し」することももちろんあるので
見た目にはまるで分からないように行われるわけです)



まあ、加速度的に病理解剖と同時に私がその場で標本にしたい部分を作業しちゃうというのも増えたのですが…
その人の解剖の時はやりやすかった。
なので、その人の痕跡を感じるモノを見たのは久しぶりでした。
いやいや、すごいな!
大学違えど何気なく、私と同期!!ひえ〜



本日の標本
仮剥製(翼だけ) 7
骨用にわけておく 6


いよいよスペースや必要物品等々が足りなくなってきました
仮剥製はしばらく陰干しが必要、翼だけだと広げた形の場合スチロールなどに針で刺して固定する必要があります。
スチロールももうない、針ももうない…!
骨も一日二日で出来るわけではないので、順番待ちがどんどん…
もう少しすると標本保存の出来る部屋が出来るそうです(うちの施設ではない)
どっさりそこに持っていこう。


明日はセミナーもあるし、勢いは若干弱まります



救護対象じゃないので、うちには滅多に来ることのないカラス
これは別の施設さんから実習用にいただいたあとのものですが
カラスは「黒い」鳥じゃないんですよお〜