週末連休明けて、入院動物の様子を朝まず見に行ったり、朝の世話をしたりすると
思いがけず様子が変っていることがあります。


搬入された時点、治療経過を見ながら、「野生復帰できるかどうか」の判断をします。
これは獣医師だからとかではなくて、世話しながら様子を見ててわかることの方が多い。
何よりも自然の姿を知っていてこその部分も多いと思います。



ちょっと前から入院している個体、障害が残っていて、少しずつはよくはなっていたけど
「たぶんこの辺どまりかな〜…」と少しあきらめの気持ちがありました。
渡り鳥なので、時期的にももうギリギリ(むしろ遅いか)
元気はあるけどこのままでは野外で生きていくには支障がありすぎか、と思っていました。
餌あげて世話していれば生きていけるけど、自分で餌探して、繁殖して、そうでなければ野生ではない。というところで判断の難しいところにありました。



休み明けで今日見たら、なんだかすごく回復しているではないですか。
予想以上のよい動きをされてびっくりしました(あんまり回復されてると、こっちの身も危ない)
もしかしたらいけるかもとすっかり思ってしまった。
午後の世話でもその感覚は変わらず。すごくいい。




野生復帰(リリースしたあとの継続観察はできないのであくまでもヒト側の基準です)できるかどうか
こんな時は「ダメそうと思う基準が厳しすぎるのかも」と考えてしまいます。
一人で決めることではないので、スタッフで話し合って決めるのですが
もっと野生の可能性を信じてもいいのか…と思ってしまいました。


難しい。難しすぎる。