心意気的なもの

私の無知・認識の薄さのせいで、お前は戻るべきところにも戻れなかった。 まっとうな治療すら受けさせてあげられなかった。 たとえ治らなくても、落ち着ける場所に戻してあげることは出来たかもしれないのに。 今でも同じ症状をもって来られたら、今の私にも…

小難しい話ばかりですみませんけど… 入っている学会誌で某有名動物園でのデータが載っていました。 1998年から2002年の5年間での保護件数758件 うち死亡は440件(58%) うち安楽殺は69件 うちの職場は去年度は救護件数130件。 はっきりした数字をきちんと見…

実のところ具体的に何日だったのか、本気で忘れてしまっていて自分に突っ込みなのですが ちょうどこのあたり、獣医学科への編入が決まった時でした。 もう9年前!? 病む勢いで勉強しまくって、枠は少なくて、受かったと聞いたときは(神田駅だった気がする…

ここのところタヌキの採血や点滴をする機会が続く。 すでに「どうにもならん」かもしれないと思える位の衰弱状態。 体温も測れないくらいに下がっていて、視力もはっきり分からないくらい意識もうろう、無抵抗 重度脱水の重度衰弱。 でも、「助からん」と決…

ブログやらを通じて、たまにメールなどで獣医的な相談をされることがあります。 犬や猫の病気関係の相談とか でも私は臨床経験など本当にわずか、そんな相談にこたえるなんて、おこがましいもいいところです。 変なことを憶測では言えません。言いません。 …

一人せっせと日曜大工に励む休日です。 目測すぎて荒いったらありません。 適当だなあ… つい先日電話でお問い合わせ。 ドバトの巣立ちヒナの様子。 受け入れ対象外ということはわかっていて、持ち込む気はないけども、放す目的でしばらく面倒を見るというご…

セミナーでいろいろな知識をもらう。 モチベーションも上がる。 もっともっと頑張るぞう!と思う。 けど、職場に戻ると誰もが興味無さそう。 資料なぞ、誰も見ない。 一人も見ようとしない。 どうだった?なんて話もそうたいしてない。 モチベーションが下が…

今いる救護施設としてのとらえ方を、どちらかというと教育施設としてとらえています。 研究施設であり、教育施設でもあるとは思っていますが、どっちも大事ですが 自分がするべき立ち位置はその中でも教育的なところかな、と。 その相手も意識の高い学生や研…

ちょくちょく愚痴的日記を書くことが多い最近(ずっと?)ですが 自分の方向性や、周りの意向や、わからないことの多さからくるもどかしさや 日々葛藤です。 治療方法とか、リハビリ方法とか、その他、意見議論出来ればと思って 夏ころからMLを立ち上げま…

憧れる人はたくさんいる。 そんな人たちに追い付きたくて、いつか対等になりたくて。 同じ土俵に立てるだけの環境にはいるはずなのに。 施設的資金が足りないとか(個人的資金は別!)設備が足りないとか そんなのは言い訳で、もっと全然ないところだってた…

年に一度の一大イベント?野生動物医学会が終わりました。 実質参加したのは土曜だけなのですが… やはり、有意義な学会でした。 金曜夜に現地に合流し、学生さんたちと3時までのみ、語り 土曜は朝から学会の発表を聞いたり集会に参加したり、懇親会やそのあ…

なんとなくに、久しぶりに自分の指導教官のブログ保全医学研究所 - Yahoo!ブログを開いてみました。 在学中に書き始めて、一時非常に熱心に書いておられて そのうちに「なんか、飽きてきたわ…」(←関西人)と言いつつ更新頻度が落ちてきたのと 自分自身が卒…

搬入されてくる動物に対して、怪我の具合とか状態とかみて、あきらめるのが早くなっていることに気がつく。 まだ一年もしていないのに、大して経験などしていないのに、 「治療しても多分無理」 「苦痛を長引かせたり、更なる苦痛を与えかねない」 とか言っ…

週末連休明けて、入院動物の様子を朝まず見に行ったり、朝の世話をしたりすると 思いがけず様子が変っていることがあります。 搬入された時点、治療経過を見ながら、「野生復帰できるかどうか」の判断をします。 これは獣医師だからとかではなくて、世話しな…

世間の荒波にもまれる最近ですが、 野生動物に関わってやっけいけるか?なんて思いつきでつけたタイトル通り 荒波っぷりがいかんなく現れていると思うこのごろです。 でも荒波の度に自分の将来ビジョンはまだ曖昧であることも分かります。 今まさにかわって…