救護動物

朝来て、こんなのがあったら… …やだなあ… なんとなく、数日面倒見ているような雰囲気 (体格はいいけど、怪我自体は時間が少し経ってる、うんこまみれ) しばらく面倒見れると思うのだろうか。。 足、ぶらんぶらんなんですけど…、翼の骨、飛び出てますけど… …

分裂増殖どころか、姿形を変えていくようです… 今度はノウサギ…元気なのはもとに戻してもらい へたってしまっているのが残りました。 うーん、どうなることか… とはいえ、ノウサギは世話自体は(五体満足なら)とても楽 ミルクの回数も少なめ 保温もそれほど…

新事実が判明しました。 タヌキは分裂増殖するということを……! … … … … … んなわけはなく、増えました(泣) ばか… やっぱり、感慨にふける余裕はないようです。 ほぼ成長度合いとしては同じくらいだけど(眼が開いたばかり、いまいちまだ視力を使えてない…

誰もが「か、かわいい!」と言うでしょう。動物の幼獣は文句なしに愛らしい。 もし、この子の指がはっきりと5本の指だったら、 尻尾がシマシマだったら アライグマだったら もう、余地はありません。 かわいいとか、かわいそうとか、そんなことを言えるもの…

今日は処置中(正確には…処置じゃないけど…)に小型猛禽に思いっきり手を握られた。 というとなんだか意味分からない表現ですが、彼らの一番の武器である足の爪 哺乳類だったら噛みつかれるところを、彼らは足を出してきます。 小型と言ってもかなりの力があ…

骨格標本は好きだけど、骨折まで好きなわけではありません! 野生動物に対して 「安静にして!」 「動かさないで!」 「汚さないで!」 なんてことが通用しないというのが一番悩ましい。 ずっとついててやることがストレスでしかないのでどうにもならん。 大…

まだまだ、こだわってます。 なんかサワヤカな写真が全然ないような… 週末は出勤しなかった(珍!)ので手元に自分のカメラで撮った写真しかなかった 改めて職場にとりためてあった分を見る。 来たときより、明らかに悪化してるがな。 体格もよっぽどよいよ…

こーんなふさ毛になっては…くれないかなあ。 同じ時期に来たのに、毛艶ピカピカ、体格もがっちり 人に対する態度も全然違った。 この個体はもうリリースしたけども いい場所取って、まっとうに野生動物をやってる感じ 一方でこそこそと生きていたような、そ…

4月にも書いた、どうも納得いかない、毛の生えないさえないタヌキ 一番に疑ってたものも、検査数値的にそこまで確定要素とは言えるものは出ず。 示唆する症状(のように見えるだけか)は結構当てはまるけど、数値としてはバッキリ出ない。 固執しすぎ? そう…

せっかくなので、さらに別のタヌキ事情 困ったタヌキと同じような時期に来ていたタヌキですが、4月に入って無事リリースされました。 今までで最も「イケメンだ!」と思っていたタヌキ。 秋口に搬入されたときは体格もがっしりしっかり、毛もふさふさ 顔の隈…

野生に返すなら、「完品」がいい。 元通り、五体満足な個体として。下の日記みたいな個体を「このまましばらくすれば生えそろうさ」みたいな半端で終わるんじゃなくて やっぱりふっさふさになってから返したい。 (下日記の個体も原因の疥癬症は治ったし、季…

ちょっとは「あ、タヌキ」と分かるようになってきました。 鎧からヘアレス、コソ泥風からタヌキになるのですね。 サマーカットより短いですけど、 顔は夏毛のタヌキ、体はうすーく芝ひいたみたいです(尻付近は抜けずに残ってるのでそこはふさふさ)触ったら…

小難しい話ばかりですみませんけど… 入っている学会誌で某有名動物園でのデータが載っていました。 1998年から2002年の5年間での保護件数758件 うち死亡は440件(58%) うち安楽殺は69件 うちの職場は去年度は救護件数130件。 はっきりした数字をきちんと見…

ちょっと前にネガティブ全開で書いた、助けられない?状態のタヌキ >今のところ「どうにもならん」と言えそうなレベルの個体を助けられたことはない。>でも、出来る限りを尽くしたとはまだ思わない。>やれば「もしかしてあれが足りなかったんじゃないか」と…

土曜にあったセミナー、救護された動物を環境教育としてどう使うべきか、使えるのか? みたいな内容でした。 海外のやり方と、日本の現状 とてもわかりやすく、深く考えさせられる内容でした。 以前日記にも書きましたが、猛禽等、据えた状態で人に公開する…

ここのところタヌキの採血や点滴をする機会が続く。 すでに「どうにもならん」かもしれないと思える位の衰弱状態。 体温も測れないくらいに下がっていて、視力もはっきり分からないくらい意識もうろう、無抵抗 重度脱水の重度衰弱。 でも、「助からん」と決…

タヌキの採血が以前よりうまくなったかも…!と最近思えるようになりました。 それだけ機会があるということでもありますが それだけ下手だったということでもあります。 動物病院にいた時もそうそう沢山採血の機会を与えられていたわけではなく、微々たるも…

今日はセミナーがありました。 野生動物の感染症について。 聞けば聞くほどぞ〜っとしてしまいます。 セミナー前に職場案内をしたのですが、「え、ここに直接搬入されるんですか?直接?このまま?」 と何度も聞かれてしまいました… 確かに、病理解剖前提の…

なぜかフクロウ類は目をやられてしまう傾向が強い気がする。 骨が折れたとか麻痺がどうとかよりも、目が見えなくなるという状態になってやってくるのが多い。 見た目そんなに目立った外傷もないのに、目が見えなくなっている。 体格もよいし、救護状況から衝…

先週職場ではないですが、同じ敷地内で鳥が窓ガラスに衝突する事故がありました。 すぐに連絡をくれたので、すぐに回収にかけつけ、実際衝突したあと(窓にスタンプ押したように鳥の痕がある)も確認しました。 窓にも血の跡があり、相当な衝撃でぶつかった…

もう少しすると渡り途中の若い個体が来るかもしれませんね〜と話していた矢先に アカショウビン(夏鳥・若)とカッコウ(またはツツドリ 夏鳥)が相次いでやってきました。 どちらも職場周辺で見られない種なので、どこかから移動してきているはずです。 も…

後躯麻痺状態の鳥は比較的多くきます。 立ち上がれない、とまり木にもとまれない、翼を動かすだけ。 いわゆる脊椎ヘルニアとおなじ状態でやってきます。ごくごくまれに投薬で回復するものはいますが、本当にまれ 立ち上がれないくらいの麻痺であるとほとんど…

5月に初めて鳥の骨折整復に挑みました。 4月にタヌキの骨折整復に挑み、無事リリースはできましたが(以前日記) 今回はやっぱり難しい、なかなかバランス良くは行きませんでした。 それでも、たぶん今までだったら「鳥の骨折」というだけであきらめモード…

野生動物の入院している施設なので、どうしても外部からの刺激(人影、ネコやカラス)からなるべく離したいという意図もあって 窓がすりガラス状になっていたり、落ち着かせるためにうす暗くしたくてケージにタオルや布をかけたり 日光から遠ざける飼養形態…

先日タヌキがリリースされました。 初めて自分がメインで骨折の整復術をした個体でした。 当然一人でなど出来るはずもありません。 先生方たくさんのフォローあってこその手術でしたが、それでも初めては初めて。 やはり特別に思い入れの残る個体になります…

最近やたらばたばたして、ほとんど座る暇がないほどな一日が多くなっています。 ヒナがどうしても多くなる時期なので、30分〜1時間もすると餌くれ!とピーピーと鳴きだします。 少し別作業していると、すぐに15分20分とすぎ、ああ時間!準備して餌あ…

非常に久し振りにリリースがありました。 相手はタヌキ。 交通事故で骨折をしていた個体です。 数か月の入院・リハビリ生活でしたが なんとか順調に回復してくれました。リリースの場にはいられませんでしたが、あっさりと逃げて行ったそうです。 このリリー…

秋頃から入院中(骨折)のタヌキがいよいよ順調に回復してきたので 野外のちょっと広めのケージに移動させました。 逃げようとして穴掘ったり暴れたり多少はするんだろうなと予測はしていたのですが ジャンプして金網をよじ登って天井(2mくらい)ぎりぎり…

先月自分で動物を搬入ということを初めてやってしまいました。 今まで野外でけがをしたと思われる状態の動物を見たことは何回かありますが 手を出さず(あるいは出せず)のことがほとんどでした。 今回は「傷病」とは言いずらいものがあるので、例外としての…

仕事上の相手は野生動物なので、当然ながら何もしゃべってくれません。それどころか調子悪いのをぎりぎりまで隠します。 何が起こったのか、いつからか、どこからやってきたのか、ぶつかったのか交通事故なのか、何か変なもの食べたのか、餌が取れなかっただ…